7月25日は投稿を2本に分けます。早朝4時に起床してでかけた「日の出登山編」と猫村で有名な「猴硐(ホウトン)お出かけ編」です。
九份は千と千尋の街として有名ですが、実は近隣の観光スポットに出かけるのに良い拠点になります。泊まっている宿「マイストーリー九份」のママさんやおにいさん、ヘルパーの女の子が行くべき場所を色々と押してくれて、しかもそれがめっちゃいい感じで、この宿はかなりオススメです。
目次
九份から基隆山の山頂までは徒歩で約1時間と聞きました。
なら、起きて、ちょっと準備して、出発して1時間で日の出前には到着、というスケジュールで4時起きです、眠い。
ほとんど寝たままの頭で準備します、同じ宿のハイキングしそうな格好のおばさんも準備して先にでかけました。話してはいないですが、おそらく基隆山登山だと思います。
ちなみに1時間弱、階段のぼるだけなので登山というにはおこがましいですが、ハイキングっていうほど楽ちんでもないので、登山で統一します。
自分の服装は、短パン、Tシャツ、スニーカーにボディバッグです。
持ち物はスマホ、500mlペットボトルの水、ヘッドライト。
一本道の整備された階段の登山なので、大げさな装備は要りません、最低限でOKです。
ただ、途中に売店や水などの補給ポイントは全く無いのに注意です。
まっくらな中、のたのた歩いて宿から10分ほどのセブンイレブン、ファミリーマート前に到着です。九份にはスーパーマーケットはないので、この2店はいつでも買える、ビールが買える、という2点で非常に心強い存在です。
そしてセブンの前に猫がいたので目が覚めました、「ねこー」と呼んでみましたがすぐに逃げ去っていきました… いいんだ、今日はもふりほうだいの猫村行くからいいんだ。
もし水とかもってくるのを忘れたらここで買うと良いと思います。日本でも定番のポカリスエットも売っています。
コンビニからはゆるやかな傾斜の舗装道路を歩いて登山口に到着です。
入り口の所だけ道路の街頭に照らされて階段が伸びているのがわかりますが、その先はまっくら。
ヘッドライトを点けて進むことにします。
なお、スマホのライトだけで歩くのもやってみましたが、足元だけを照らし、ゆっくり登っていく分には問題ありません。
最初の階段を登ってからすこし平坦な石畳の道になります。
でもすぐに階段が登場。そしてここから山頂まではほぼすべて階段になります。
初めての山なので、暗闇の中から出てくるものすべてが新鮮です。
荷物運搬用の小トロッコの廃線跡、標識、廃墟?資材置き場?、全部にキャッキャと騒いでしまいます。
たぶん、一人でほんの少し心細いので、いつもよりも騒ぐようにと脳みそが指令しているんだと思います。
階段の途中、ふと振り返ってみると、暗闇の中に九份の街が浮かび上がって見えます。
まだ、街も人も眠りこけていますが、街灯だけは煌々と点いているので、山の中腹にへばりつくように広がる街の大きさがはっきりとわかります。
登山開始から10分ちょっと、はやくも疲れ始めているところを見計らってきっつい斜度の階段登場です。
「もどるなら今だぞ」と基隆山がそそのかしてくるようです、でも進みます。
きっつい斜度にひーひー言いながら登っていくと東屋登場です。
九份の街から基隆山を見ると、東屋が2軒ほど建っているのが見えていたので、ここで一休みしようと思っていました。
しかし、ヘッドライトの光を当てると、中には先客、なんか若者が一人たたずんでいたので、こんな朝早く、登山かな? 何かしらの家庭の事情かな? と余計な妄想が膨らみます。
まっくらな東屋で二人になるのはあれなので、止まらないで進むことにします。
なお、この東屋のちょっと先では、先行していた同宿のおばちゃんを追い抜きました。
おばちゃんはベンチに座ってのんびりしていらっしゃったので、軽く会釈を交わしておきました。
215mって平地なら3分で到着の距離ですね。もう山頂目の前じゃないですが、余裕でした。
看板のすぐ先にはまた東屋です。「疲れたらすぐ休憩しなさいよ」という行政側の配慮を感じます。でも山頂目の前なので休まず進みます。
そして東屋をすぎてなんとなく振り返るとまた九份の街が見えます、当たり前ですけど、安心します。
あと、「結構登ってきたなー」って距離感を感じられて、まだ登頂していないのに自分を褒めたくなります。
さっき、最大斜度とか言っていましたが、山頂を前にしていちばんきつい角度の階段が現れました。
ハイペースで登ってきたので、けっこうここしんどいです。
心臓破りの階段を登りきると、ちょっとだけ階段が途切れて、平坦道になります。
視線の先には山頂の電波・アンテナ施設?のアンテナ群、そして基隆山名物の第三の東屋が見えます。もう山頂は目の前です。
山頂まで215mから約8分かけて山頂到着!平地より3倍所要時間かかるんですね、覚えておこう。
そして日の出の30分ほど前ですが、すでに空は夜の闇から朝の青へと色を変化させています。下部では、朝焼けの前兆っぽく、うっすら紫にも見えています
山頂からの景色です。
こんなところに猫がいました。山頂を訪れる人からエサをもらっているのか自然の中でちゃんとエサを調達しているのか、たくましい子です。
山頂には、前述の東屋、アンテナ施設のほかにも、ウッドデッキのテラスがあります。
中央にくさっぱら、そして北、西、東に展望台のようにウッドデッキが設けられています。
ただこのウッドデッキ、台風災害なのか、自然劣化なのか、板が剥がれまくっていたり、釘が飛び出しまくっていて結構危険です。
日の出までは、各自うろうろしたり、カメラをセッティングしたり、思い思いに過ごします。
山頂から、別の山へといける稜線歩きみたいな道もあり、スポーティな人はそこに入ってってしばらく散策していました、アクティブで楽しそう。
5時20分に分厚い雲の上から太陽が顔を見せました。富士山みたいに8時間?も登っての後の日の出とは違うかもしれませんが、朝から運動して苦労して見る日の出はちょっと違う感覚で見ることができます。
ほかの二人もしばしじーっとみて、それからわさわさ動き回り、やがて飽きたのかおばさんは携帯をいじり、スポーティさんは別の山へと細い登山道を下って行きました。
7月後半のこの時期は、山頂から日の出を見ると、おひさまの右に鼻頭角半島が見えてちょうどいい感じです。
山頂で1時間ほどすごし、下山開始です。
下りの時って、上りでは見なかった景色が見えるから好きです。
すでに明るくなった山頂からは九份の街がよく見え、自分の宿はどこかな、「阿妹茶樓(あめおちゃ)」はどこかなとミニチュアの中から建物を探すような感覚で面白い景色です。
下りはあっという間ですね、上りでは8分かかったのが下りは4分、半分でさっき山頂まで215mとあった看板に到着です。
そこで気づいたのが、看板は分かれ道に立っていたということ。MapsMeで確認してみたら、ここから、登山道を迂回するように細い道が出ていました。おそらく、登山道が整備される前の昔の山道なのではないでしょうか。
時間はあるので、ちょろっと山道入ってみましたが、水は溜まっていないものの少しぬかるんでいて、足元が悪いのですぐ引き返しました。
さきほど東屋で見て、挨拶の返事のなかった若者が東屋からでてくるところでした。
耳にはAirPodsみたいな白いワイヤレスイヤホンはめているので、貧しい家庭ではないようです。
それでも早朝、というかほぼ深夜から早朝にかけて東屋ですごすってなかなかないです。
家庭の事情でしょうか、夜通し彼女と話していたのでしょううか、仲間たちと家出の計画を立てたのでしょうか、わかりませんんが、「何か悩みでもあるのだろう」と勝手に結論づけてすれ違いました。
そしてこのときも挨拶に返事はありませんでした(笑)
ベンチの先につぶれた建物跡がありました。
来る時は光がそこまで届かず、たぶんべんちだけは確認していた場所です。
ほんと暗闇の中では気が付かないことが多いんだなと改めて思いました。
帰り道、3組とすれ違いました。
健康のために毎朝登っていそうなおじさん、熟年カップルっぽい二人組、5人ぐらいのハイキング好きグループ。各組の素性は適当な想像ですが、みなさん「早安(ザオアン)」と気持ちよく挨拶を交わしました。
下山は27分で完了です。途中、小径を探索して2~3分ロスしたことを考えると、だいたい登頂まで30分、下山まで25分です。自分はすこし急ぎ足だったので、これにプラス10分としても、1時間ちょっとで登って降りられることになります。
登山して気持ちよくお腹が減っているので、ファミマでおにぎりを買います。
普通の日本式おにぎりにまじって、沖縄でみたスパムにぎりみたいなビッグサイズが並んでします。
全家便利商店(ファミリーマート)の「大口飯糰」シリーズで、この時は、4種類が並んでいる中から、パッケージで美味しそうな「大口三杯雞腿排飯糰」をチョイス。
なお、ファミマの公式サイトのPR分をGoogle日本語訳すると「ジューシーな鶏肉に3カップのソースを混ぜて、甘い味に特別なご飯と厚い卵のサンドイッチがトッピングされています。
あなたの胃のけいれんを満たすために横暴なことができます! 」とユーザーが激しく身悶えするほど美味しいというアピールがなされています。
レジでチンしてもらって、ファミマの隣の眺望絶景な東屋へ移動、ここで景色を眺めながら御飯食べるの最高です(ビールでもいいです)。
おにぎりの味は確かにジューシーで美味しい。肉もしっかり食べごたえあるし、卵焼きも厚くてかなりまんぞく。あれ、パッケージにあった野菜がなかったような?まあいいですここは台湾。
帰りは、基山街から賢崎路(賢の字は違うかも)を通って宿に戻ります。
朝の6時40分、昼間は人と呼び込みでごちゃごちゃの基山街もとても静かでいいです。ネズミも1匹元気に走り回っていました。そういえば犬は見かけませんでした。
そして九份の街を南北に貫く(高低差は、北が低くて、南が高い)賢崎路を通って宿に向かいます。この賢崎路、去年と比べて猫と犬の遭遇率が高くなっています。
今回もエサを食べているキジトラに遭遇。たっぷり撫で回させてもらいました。
そして宿に帰り、ぐーすか寝て、起きて少し仕事して、お昼ごはんを食べてから猫村へと出発です。
お昼ごはんは「38號麺食餃館」という食堂へ。
このお店、九份のメインストリート基山街から階段で数段降りた場所に隠れるようにあるお店。
すんごい隠れ家感あって、いつも気になっていて、ようやく行くことにしました。
基山街の壁にはメニューだけが大きく掲示されています。
牛肉麵ややきそばなどの麺類、ハヤシライスやチャーハンなどのご飯類、やきそば・チャーハン・タンメンのベジタブルメニュー、水餃子、スープ類が揃う中華料理店です。
オーダーしたのは、五目焼きそば90元(315円)とはまぐりスープ40元(140円)。
14時30分、立地悪いのに店内満席で期待マックスです。
やきそばは汁多めの炒麺。エビ、貝、肉、野菜などがたっぷりはいった塩味のやきそばで美味しいです。
はまぐりスープは味は薄め。でも貝のだしがほんのりで醤油とかをプラスするのもいいかもしれません。貝ははまぐりというには小さく、あさりサイズ。んで、すこーし泥臭いんだけど、ぎりぎり許容範囲で美味しかったです。
そしてこの後猫村へ出発ですが、ちょっと猫村の写真の枚数多すぎるので、今回はここで1度終わりにして、その二へと続きます。
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