台湾に来てしばらくは仕事と台風待ちで観光できてませんでしたが、昨日から本格観光をスタートしました。
昨日は台北から港町の基隆まで行って「象鼻岩」を見学、今日も基隆まで行って、そこからバスで台湾本島最北端を目指します。
基隆と淡水を結ぶバスは1日18本(休日の場合)。うまいことバスを拾いつつ、台湾北端の旅を楽しみたいです。
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目次
朝はちょっと早めの6時30分起き。宿「バックパッカーズホステルズシーメン」のロビーは静まり返っています。
そして宿から歩いて20分ぐらいの「陳記專業蚵仔麵線」で朝ごはんします。
ちょっと麺線ブームが自分の中できていて、いろいろ食べたくなっています。
このお店は、店名にもある通り蚵仔麵線(オーアーミェンセン)75元(約262円)がメイン、というかほかには大腸麵線75元、牡蠣と大腸の両方が入る総合麺線75元、具なしの清麺線35元しかありません。
朝なのに待ち客ありでびびりますが、店内は1卓のみ、外の通路にテーブル2卓と少ないのに加え、麺線20食分ぐらいを持ち帰りするお客さんがいたので、詰まっていました。
肝心の味は美味しいの一言。西門から東に行った「七里香甜不辣大腸面線」には及びませんが結構美味しいです。
美味い麺線屋に満足し、基隆行きの電車が出ている駅「萬華車站」を目指します。
Googleマップ上では大通りに面した大きなビルが駅のはずなのに、看板が全然出ていない。これはマップがずれてるパターンかなとかってに解釈して1ブロックほかの場所に行ってしまい駅が見つからない。結局、マップ通りの場所にありました。
日本でも海外でも、たまに無駄な自分の勘に頼って失敗することってよくあります。
駅はステンドグラスが美しく、コンコースが広々とした駅。しかし、首都のメイン駅、台北駅のひとつ隣とは思えないほどのんびりとした雰囲気が漂います。
そして階段は工事で封鎖されていて、ホームに降りるすべはエレベーターのみ。乗降客が少ないからこそできる芸当ですね。
電車からの景色は昨日と一緒、当たり前ですね。
でも、昨日車窓を眺めて、七堵車站での車両基地の写真が撮りたかったので進行方向左に陣取りました。鉄道ファンなら台北→基隆は左側がおすすめです。
古びた客車や特急列車、ラッピング列車などいろいろな電車が見られます。
そんで今日は手前の三坑駅でおりずに、基隆駅までダイレクトできました。
駅を降りて道を渡る時に目についたのが「旗魚麺線」の看板。
自分が今、麺線モードなのと台湾の朝食やさんですごく有名な旗魚(カジキ)のビーフンが食べられる「民樂旗魚米粉」が好きなので、旗魚が何かをわかったので即入ってみました。
「民樂旗魚米粉」のスープはカジキで出汁をとっていて、魚のうまみたっぷりでめちゃくちゃ美味しいんですけど、ここのは、ふつうのたぶん鳥出汁の麺線のスープでした。
麺繊に入っている肉団子がカジキの団子なんだと思います。
味はオーソドックスで美味しい。カジキ団子も魚団子として美味しくいただきました。
バスは調べていた時間のバスがこないけど、目的地・野柳の先の金山まで行くバスがきたから「野柳行く?」ってグーグルマップをバスの運転手に見せて「うん」て返事をもらって乗車しました。一番うしろの席に座りましたが、右隣の若い女の子、左斜め前の少年はスマホに夢中、どこも一緒です。
自分もフリーWi-FiのNewTaipeiBusWiFiを拾って適当にネットしてました。
バスは山の中を走ったあと、海を望む高台を走り、野柳漁港最寄りのバス停野柳に停まります。
途中、太平洋を望むと自慢している温泉ホテルがありましたが、やってなさそうでした。
バスを降り、たくさんの漁船が停泊する漁港を眺めたり、海鮮料理を扱うレストラン・食堂を横目に見ながら、コンビニで買ったビールをすすりつつ野柳地質公園をめざします。
やがて大きな看板、そしてきっぷ売り場が見えてきます。
女王様に見える岩「女王頭」は写真撮影にけっこう並ぶとの情報を得ていたので、自分としては朝早く台北を出て、何のミスもなく9時45分には現地についたのに、人がめっちゃいます。ホリデーシーズンの有名観光地をなめていました。
まあ、仕方ないしきっぷを購入します。
昨日の象鼻岩はチケット無しで間近まで行って撮影し放題ですが、こっちは入場料80元(約270円)かかります。
その分、入ってすぐにビジターセンターあって一応お金を施設に使ってます。でもビジターセンターってたいていその場所の概略とかくだらない展示とか、いらないお土産とかその土地の名産を高めに売っているだけなので、入らなくてもいいかな-ってパスしました。
「早く女王様いって列に並ばなきゃ」っていう変な焦りがあったのも事実です。
んで、整備された遊歩道を歩いていくと、右手に「女王頭2」と書かれた看板(日本語でもクイーンズヘッドⅡ)があるのを発見。
公園のなかに岩がぽつんとあるんですけど、これも女性の横顔に見えます。
「このへんの岩は風化すると結構人の顔になりやすいんんだな」と初代の女王頭にも期待が膨らみます。
そんで再び遊歩道にもどるとめっちゃ人います、ひとだかりです。
絶望感を覚えながら、それでもきれいな景色を楽しみつつ岬の先へと進みます。
途中、「もう人多いし女王頭は後回しにして、岬の先端のほう行ってみよ」と方針転換です。
立派な岩がおりなす自然美を楽しみつつ、暑さにすこし疲れつつ、園内を歩きます。わりと北側の岩場はシュノーケル楽しそうな感じでした。行けるかどうかはわかりませんが。
途中、でっかい岩とか、ドリンクを販売している小さなカフェなどを見て、そしていよいよ女王頭。女王頭の一体は、大きな茶色の砂岩の上にいろいろな形の岩がぽこぽこと乗っかっている感じです。
空洞になってて顔ハメして遊ぶ岩とか、ろうそく岩とか(友人はおっぱい岩と呼んでいました。確かに乳首だ)あって、やがていつのまにか女王岩の裏側にきちゃいました。
みんな記念撮影しまくりです。そしてけっこう長い列が木道にできているのを気がついてしまいました。
女王岩の正面左手から50人ぐらい?並んでいました。
ちゃんと女王が女王らしく映る場所には撮影用のスペースが有り、みんなグループもしくはカップルなので、誰かが撮ってあげるというのを繰り返していて、1組でけっこう時間とってました。
「こりゃあかん」一人だわ、超時間かかりそうだわで即時撤退を決めました。
それでも一人の機動力を活かし、他の人が記念撮影しているのをじゃまにならないように撮影させていただき、女王のご尊顔をいただいたので満足して帰ります。
帰りの途中に右手にはやっぱり黄土色の砂岩の上にいろいろな奇岩がある場所があり、そこもチョロっと見て公園を後にしました。
そして帰りの看板の説明書きを見て驚愕したのは女王頭2は3Dプリンターで作ったレプリカであるということ。女王頭のすぐそばには看板はなく、少し離れた場所に掲示してあるところに悪意を感じます。
よくある両サイドに小さなお店が連なるアーケードです。
海産物加工品とか、アクセサリーとかほんとどこにでもある感じ。
ただ、檸檬(レモン)とか芭楽(グアバ)からフルーツ系をからっからに乾かした感じのドライフルーツのお店は気になりました。
あと、野柳特産街を出た左手にも野柳地方産業展集活動っていう同じようなアーケードあったり、近くには水族館もあるようです。
最後にビジターセンターに寄りました。女王岩がどのように風化していっているかの展示があって面白かった。次に地震来たらこわれるかも…って少し弱気なのも可愛いです。
あとセンターの2階は無料休憩スペース。飲料水も無料でもらうことができるので、公園に入る前に補給したい人はどうぞです。
あ、あとフリーWi-Fiも入りました。
お腹が空いたので、海鮮料理屋が建ち並ぶ中から「三葉活海鮮」というお店へ。店頭の看板に炒飯80元であったので、それでいいやと入りました。
んで海老炒飯80元をオーダー。普通においしいオーソドックスな炒飯でした。
お店を出てすぐ隣には、新しく開店してお祝いの花なんかが飾られているドリンク屋さん。そこで今回の台湾で初めてだと思うタピオカミルクティーを頼みました。
わりともともとタピオカドリンク好きなんですけど、日本でめっちゃ流行っているし、それに乗っかったと思われるのがしゃくで飲んでいませんでした。
でも、日本人の全然いないここならOKだろうと謎の自分からのサインがでて飲むことにしました。
味は、そんなに美味しくなかったです。お値段は40元(約140円)だったかな。
これなら50嵐とか85℃で飲めばよかった。
次のバスは事前に調べた通りの時間に来ました。こーゆー予定通りにことがすすむのは気持ち良い。
そして目的地のバス停「石門洞」で降りて、石門洞の裏のビーチを見学。
洞窟の影には家族連れがシート引いてたむろっていました。洞窟をこーゆー使い方するのってこっちならではな気がします。
ビーチは岩も混じったちょっとした磯遊びもできるところ。残念ながら遊泳禁止です。面白いのは、小さな島に橋がかかっていてここが撮影スポットとして人気なところ。
この橋、結構アーチがきつくて、サンダルが濡れていると滑ってなかなか進まないという難しさあります。あと、満潮時とか波が高いときはかぶると思います、ワイルドですね。
この石門洞の上には登ることもできます。じっくりと辺りを見渡してから、バスの時間なのでバス停石門洞に移動です。
次は石門洞からバス停で3つぐらい先の老梅という小さな集落へ。
集落には、川に設けられた共同の洗濯場が残っています。もしかしたら今も現役で使われているかもしれません。
そしてビーチ。砂浜もあるのですが、ところどころに海に面して平ったい岩場があり、そこに一面に緑の藻?が付くことで有名です。
でも、そのシーズンは、その年によっても違いますが、3月末~5月初旬まで。一面の緑は見られませんでしたが、一部だけ緑残っていました。
岩自体は、だれかが爪でひっかいたような縦に線がはいったものでその造形美だけでも好きな人にはたまらないでしょう。
あと、岩場は滑って危ないし、踏むと藻がダメージを受けるしで進入禁止になっています。でも、地元っぽい釣り人は無視して岩の上で釣りしてました。自由です。
さらに進むと、湾を囲っている岬の根本にたどり着きます。ここでシュノーケルすることにしました。
海水温はかなり高めで温い感じ。数日前の台風の影響でしょうか、中はにごにごで透明度がかなり低いです。あんまり海の中見えないし、魚もいないし、ひさびさの海で波も高めでちょっと波酔いしてきたしで、多分1時間もしないうちに上がりました。でも久々の海、気持ちよくって、しばらく岩場でぼーっとしてました。
それから、富貴角の灯台へ。ここは行くつもり無かったんですが、海の上から見ていて、ここに向かっていく人が凄く多いので、興味をそそられました。
行く途中の遊歩道から海へと分け入る道も何本かできていて、たぶん釣り人が作った道でしょうけど、これを行ってシュノーケルもありだな、と泳ぎたがりの心がうずうずしました。
灯台はそんなに大きなものではなく、あまり近くにもよらずに後にしました
そして富貴漁港にやってくると、道に沿って海鮮レストランが並びます。どこのお店も、見せ前に水槽をいくつも並べ、お客さんとやりとしながら、これは焼き、これは蒸し、とかって料理法を決めてから店内に入るシステムです。
こーゆー食材を選んで、お店が料理するスタイル「代客料理」っていうんですね、お客さんの代わりに料理する、うん日本語でも通用するわかりやすさです。
そんでもってGoogleマップにバス停がある場所にはバス停なし。しかたないので、少し先のバス停が表記されている場所まで歩いて、バス停みつけました。
後でGoogleマップを見返したらバス停の位置を見間違えてましたバス停「富貴角灯塔」から乗れたはずです。でも、すぐそばのバス停・富基漁港までそんなに歩かなかったので助かりました。
ちなみにバス停・富基漁港には日本人カップルがいました。唐突に二人が会話している言葉がわかるというのは不思議なものです。
お二人は、貝殻寺というなかなか興味をそそられるワードのお寺の話題を話していていました。
後から調べました。通称:貝殻寺は、その時いたバス停・富基漁港からほぼ真南の山中にあるお寺。富福頂山寺が正式で三芝貝殻廟や貝殻寺などと呼ばれているようです。
直線距離は約5.5kmですが、Google Mapsで経路検索したら、約8.5km、徒歩約2時間でした。
貝殻寺だけを目当てに行くならありですけど、わりと散々歩いてシュノーケルまでしているので全く無理でしたね。
ちなみに淡水から行こうとすると、バスで三芝という町まで行き、そこから乗り換えてバス停二坪頂(アールピンディん)というところで下りれば、あとは徒歩4分でけるそうです。
話がそれましたが、淡水までへのバスでは寝ていたのでなにも書くことがないのです。
淡水に着いたらどしゃぶり、みなさんレンガ造りのレトロな駅舎に避難していました。
お腹へったし淡水でなにかたべようと思っていましたが、素直にMRTに乗って、宿がある西門へ向かいます。
西門に着いたら雨脚は弱まっていました。ふらふらと歩いてたべものやさがしましたが、ピンとくる店がなく、宿の近くでいつも繁盛している店「廖嬌米粉湯」にいきました。
なんかお腹は減ってるけどあまり食べられない感じだったので、あっさりするっと食べたいと思って米粉(ビーフン)湯30元(約105円)をオーダー。
しかし、提供されたのはビーフンではなく、ぷるんとして歯ごたえがない白い麺っぽいものが入ったもの。これ、多分、ビーフンと素材は一緒だけど作り方が違う米苔目(ミータイムー)だ。以前、迪化街にある「民樂旗魚米粉」の近くの老舗有名店「台北条仔老店米苔目」で食べて、二度と食べないと誓ったやつです。
とにかくぶつぎりの麺はやわやわで歯ごたえがなく、味もないから絶望的においしくないんです。このお店はスープが美味しいからなんとか食べられましたが、やっぱり今後も米苔目(ミータイムー)は避けたいと思います。
ただ、スープは美味しかったので、今度このお店には別の食べ物をオーダーしに来ようと思いました。
これは同宿の日本人が安くて美味しいとすすめてくれたもの。
カップが2重になっていて、お湯を注ぐところとお湯を捨てる容器があります。
味噌のようなタレをまぜまぜしてたべるんですが、おいしかったです。
確か25元ぐらい?だったかな、ほんとシンプルな麺料理になりますが、小腹空いたときとか、間食のおやつにとかいいです。
食べ終えて20時ぐらい、まだ早いですけどベッドに入ってだらだらネットして寝ました。