函館で宿を探す時、とにかく安くという観点で宿を選ぶとなるとゲストハウスが候補に上がります。
「函館 ゲストハウス」で検索すると「函館山ゲストハウス」や「ゲストハウスはこだてベイ」など、複数軒のゲストハウスがヒットしますが、まだ検索上位に上がってきていない、2018年3月にオープンしたばかりの「Tune Hakodate Hostel & MusicBal(チューンハコダテ ホステル&ミュージックバル)という良いゲストハウスが見つかったので、宿泊体験記をご紹介します。
目次
「Tune Hakodate」は、札幌でゲストハウス「Wagayado 晴-HaLe-」を運営する合同会社ToGoが手がけた新しいゲストハウスです。
合同会社といっても、若手メンバーが中心で、手作りでゲストハウスを立ち上げる若者たちの集いという感じです。
函館では、単なる宿泊場所としてのゲストハウスだけではなく、シェアハウスとミュージックバルからなる複合施設としてニューオープンすることになりました。
ゲストハウスとしては、男女共用ドミトリールーム、女性専用ドミトリー、ダブルルーム、ファミリールームがあり、82名が宿泊できます。宿泊スペースは2・3階です。
また、シェアハウス(4階)には10名まで居住でき、ミュージックバル(1階)は30席の客席とステージ、バーカウンターを有します。
フロントは大きめで重めのガラスドアを入ってすぐ右手です。受付をすると予約した客室へと通されます。
今回、私は男女共用ドミトリールームに宿泊しました。
2018年4月ぐらいにBooking.comか楽天トラベルで予約した時は1泊2300円~という設定でしたが、本稿執筆時はホテル・宿予約サイトによって料金が2100円~になっていますね、値下げしたのだと思います。もしくは宿泊時はゴールデンウィークが近いとか、函館アリーナでイベントがあったから高い設定だったのかも。ゲストハウスで宿泊時期によって値段変動があるのはあまりないので、価格は基本的に変えないで欲しいですね。
単なる既成品の2段ベッドではなく、手作りっぽい感じで、階段内部に物置スペースがあったり、寝るスペースが広めだったり、カーテンがしっかりベッド内部を全部覆ってくれるなどと居住性良しです。
ドミトリーの室内にはサイズは小さいですが貴重品ロッカーがあり、ベッドサイドには読書灯、コンセント2口(1つは読書灯用なので2つ使いたい時は読書灯のコンセントを引っこ抜く)、棚があって使い勝手も良しです。
私が入った時はほかに2人の宿泊者がいましたが、向かい合いや壁を隔てて隣にならないようジグザグで使うベッドを配する気配りもありました。
客室に入ってすぐWi-Fiをつなげましたが、普通に高速で途切れることもなく、3日宿泊して、Webサイトを見たりゲームアプリを利用したりで不便したことは一度もありませんでした。
館内にはゲストハウスとしての設備がフルで揃っています。
シャワールームは浴槽なしの個室タイプ。脱衣所には3段のカゴがあり、シャワールームにはシャンプー・コンディショナー・ボディソープが備え付けてありました。
お風呂については、ゲストハウスの立地が湯の川温泉なので、周辺にあるお宿のお風呂を立ち寄り利用するか、銭湯で温泉に浸かってもいいと思います。
洗面所にはドライヤー、コットン、綿棒、耳栓、紙コップが完備してあります。洗面台は複数あり、朝とか女性が専有しがちな時間でも数に余裕があるように見えました。
キッチンはIHヒーターで調理ができます。電子レンジや冷蔵庫、電気ケトル、食器もあり、軽い自炊なら余裕です。ただ、食べるスペースが貧弱です。2・3階のキッチン共にテーブルが1卓しかなく、1~2組しか使えない感じです。
トイレ&洗濯機&乾燥機
トイレはウォシュレット完備でキレイ、あとランドリーには300円で利用可能(洗剤込み)な洗濯機があり、乾燥機は30分100円です。
若者たちによる手作りと聞くと、温かみぬくもりはあるけど雑、というような事が往々にしてありますが、こちらのリノベの仕事は非常に丁寧で、トイレが臭うとかシャワーの水圧が低いとかは全く無く、素晴らしい出来です。
泊まってみてのマイナス面が1つです。
それは1階のミュージックバルのスペースは自由に利用できない点。
ミュージックバルは外からのお客さんや飲食でお金を落としてもらうことを目的としていると思われるので、宿泊客がただで入り浸って雰囲気を悪くしたり、本来のお客さんを入れられない弊害があることはわかりますが、営業時間外やミュージックバルの定休日は利用可にしてもいいのではと思います。
でも1回の宿泊に付き1杯のフリードリンク券がもらえました(アルコールも可)。なので、そのマイナス面も結構相殺気味となり、このゲストハウスの悪い点がほとんどないことになっちゃいました。
あと、自分は気にしないですが、気になる人がいるかもという点です。
それはゲストハウスの目の前を走る路面電車(函館市電)、この音がうるさいと感じる人がいるかもです。私はわりと交通系の騒音は平気なので気になりませんでした。気になる人も、路面電車は基本1両ですぐに走り去るので大きなマイナスポイントにはならないと思います。
2000円台と安く、複数の人が同じ部屋で寝泊まりするドミトリーというスタイルが気にならない人ならここはおすすめです。
アクセス
函館空港からホテルまで
・車で約12分
・バス100系統・とびっこなどで約15分
函館駅からホテルまで
・車で約20分
・市電、バスで約30分
チェックイン15:00~22:00/チェックアウト8:00~11:00
電話:0138-85-6630
宿泊料金
男女共用ドミトリー 2100円~