函館は北海道の南の先っぽ近くにあり、札幌や本州から電車でアクセスするとなると函館駅が玄関口になります(北海道新幹線が北海道に上陸しましたが、駅は函館から北の新函館北斗駅になり、そこから函館本線に乗って函館に来る必要があります)。
また、飛行機や船(青函フェリー・津軽海峡フェリー)で函館まで来て、函館から電車で北海道各地に向かう場合も函館駅が起点になります。
起点駅としてお土産や駅弁を買ったり、駅で函館名物グルメの塩ラーメンを食べたり、観光案内所で情報集めをすることができるので、函館駅の施設について紹介していきます。
目次
函館駅は基本設計はデンマーク国有鉄道(DSB)/実施設計は北海道日建設計による「100年建築」をテーマにした駅舎です。
海のすぐそばにあることから塩害対策としてチタンの外壁を採用し、木造だった4代目の駅舎から一気に刷新し、2003年6月に近未来デザインの建物として生まれ変わりました。
瓦のように斜めに配置された外壁、つや消しのダル仕上げ、そして部分部分に設けられた一面のガラス壁の外観は、角度や日の当たり具合で雰囲気を変え、見る人や時間によって全く異なる印象を与えます。
また、下層部の平面的で直線的なデザインと、その上に乗る円筒デザインにより、独特なリズム感を感じさせたり、船のように見えるという印象も持ちます。
メインエントランス前には工業デザイナー林昌平氏の作品「OYAKO」がある。一見、二人ブリッジかな?と思いますが、お腹の下に子供を隠し守る親子の姿だそうです。
函館駅の駅ナカ(建物入口から改札までのスペース※改札内ではない)には、2016年3月にグランドオープンした商業スペースがあります。1階の専門店街「四季彩館」には9店舗が入り、様々なお土産が手に入ります。また、隣接するセブンイレブンの店内にもお土産コーナーがあります。
北海道土産と言えば、という会社とか友だちに買っていって誰もが納得してくれるブランドのみやげです。
「白い恋人」のクッキー、「ROYCE(ロイズ)」のチョコレート、「六花亭」のマルセイバターサンド、「花畑牧場生キャラメル」などが揃います。
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お酒はワイン、ビール、梅酒、日本酒、焼酎などたくさん揃います。買って、函館本線の特急とか北海道新幹線の電車旅のお供にするのもいいですね。
みかけたのは「青函トンネル熟成ワイン」「はこだて限定米焼酎 北の星」「北海道ハイボール」「北海道麦酒醸造 フルーツビール」「一番搾り北海道づくり」「大沼ビール」「はこだてビール」「国士無双 利尻昆布梅酒」「福司本醸造ポンエペレ」「純米酒 函館慕情」「箱館奉行 純米吟醸」「喜多里」「ナイアガラしばれづくり」「はこだてわいん」「飲む酢 北海道ハスカップ」。などなど、品揃えはかなり充実していました。
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お店には在庫なしで、産地から直送してくれる商品です。
「夕張メロン」「富良野メロン」「富良野吉田農園キングルビー」「3色アスパラ」「南幌産スイートコーン ピュアホワイト」などがあります。
夕張メロンは1万476円、3色アスパラ5400円など、けっこう高価です。
スイーツは、焼き菓子、生菓子、チョコ、和菓子などがあり最もバリエーションや品揃えが豊富です。専門店としてチーズオムレットが人気の「ペイストリー スナッフルス」がテナントに入っていたり、函館の名を冠した商品が多かったりとかなり選択肢が多いです。多すぎて迷います。
【一覧】
「ガトー・ルーレのロールケーキ」「ガトー・ルーレの窯出しドーナツ」「イカ伯爵の函館さきいかチョコレート」「函館ラスク」「ボンボンショコラ」「ショコラサブレ」「生チョコプリン」「シャンディネージュ(白トリュフ)」「ボヌール・カレ」「ホットチョコレート」「ギモーヴフランボワーズ」「函館メルチーズ」「五勝手屋羊羹」「トラピストクッキー」「カマンベールチーズケーキ」「函館シフォンケーキ」「函館スフレ」「函館サブレ」「北海道大納言」「チーズオムレット」「北海道新幹線H5 北海道バター飴」「トラピストバター」「函館牛乳ラスク」「函館牛乳サブレ」
ペイストリー スナッフルス チーズ&ショコラ(各5個入10個詰)チーズケーキ チョコケーキ
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函館ならではの海産物、そして電車の中でお酒のつまみになりそうなもの、函館ならではの加工品も魅力的。
海産物加工品は「松前漬」「明太子」「たらこ」「帆立しゅうまい」「うに」「いか」「昆布」「鮭とば」などがあります。ご飯のお供、お酒のおつまみになりそうな物ばかりのラインナップです。
また、函館にドイツ伝統製法のハム・ソーセージを伝えた、カール・レイモンの「ウインナー」「チョリソー」「ソーセージ」「あらびきマスタード」や北海道黒松内町で手作りを続けるトワ・ヴェールの「ウインナー」もプレーン、荒挽き、行者にんにく、チーズが揃います。
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ラーメンとカレーは、「こんなに種類が多いんだ」と驚くぐらいたくさんあります。
ラーメンは味の大王、純連、一文字、北浜商店、まつ笠こってり味噌、かに味噌、えび味噌、ほたて醤油、塩ラーメン、マメさん塩、えびそば一幻、あじさいなど。カレーは函館カレー、イギリス風カレー、明治のカレー、小いけカレー、吉田商店、ソラチスープカレーなどがあり、有名店の名前を冠したものから、ノンブランドだけど地域色の出ているものまであります。
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駅弁も複数店舗が入店しています。『駅弁の函館みかど』の人気ツートップは、鰊と数の子が入った「鰊みがき弁当」980円、カニの身が入る「かにめし」1000円、そしておすすめが、いくらや帆立、うにサーモンなどたくさん入る「蝦夷ちらし」1300円です。
ほかにも海鮮雲丹めし1500円、山海ほたてめし1050円、北斗星1300円、北の家族1100円、北の駅弁屋さん1300円、豚わっぱ飯1000円、べこ辨(べん)1200円がありました。
和牛をそぼろとしぐれ煮にしてご飯の上にのせたべこ辨、かなり美味しそうです。
もう1店舗は『四季海鮮旬花』。こちらは特に1番人気とかのポップがなかったですね。
津軽海峡の素材を使った「北の漁師の番屋おこわ」880円、ほどよく脂がのって甘くとろける「函館産 桜ます押し寿司」880円、布袋魚(ほていうお)のごっこを使った「ごっこおこわ」880円、「姫にしん飯」880円、炭火焼きのスルメイカが丸々はいった「いかわっぱ」1100円、種類豊富な「旬花 味くらべ」1200円、「北の幕の内弁当」980円、「北のおつまみ弁当」880円、「函館夜景物語」1100円などがありました。
どちらかというと、『四季海鮮旬花』が少し安め880円~で、『駅弁の函館みかど』はほぼ1000円以上という価格設定でした。
なお、駅弁のお店には電子レンジであっためられるサービスはありませんでした。少しでも温かくすると全然美味しさが違うのにもったいない。もしかしたらセブンイレブンで買物すれば電子レンジ使わせてくれるかも?いや迷惑かも?
函館名物の「いかめし」は本場だけあり複数種類を取り扱っています。
ちなみに販売しているのは駅弁専門店ではなく、お土産店のほうになります。
マルモ食品の「いか飯になれなかったいか」160g540円はいかげそとかいかの耳とか、いかめしの規格外だったいかをいかめしのタレで煮込んだものです。いかめしと付いていますが、めしは入っていません。
マルナマ食品の「函館駅弁いかめし2尾」723円。新鮮なするめいかに道南産の米ふっくりんこを詰めたいかめしです。
かくまんの「箱館奉行所いかめし2尾」648円。昭和24創業でいか加工品をメインにする老舗です。本品はもち米とうるち米をブレンドして煮ています。
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エビスパックの「エビスのいかめし ほたて入り5尾」3尾×1パック・2尾×1パック1188円。うるち米ともち米をいかの中に詰めて、特製醤油ダレでじっくり炊いたものです。
マルモフーズの「金のいかめし1尾」432円。
不二屋本店の「いかめし味スナック」10g×6袋540円。いかの形をしたいかめし風味のぷちスナックです。
いかめし阿部商店の「元祖森名物いかめし(いかめし2尾・タレ1袋50g)」939円。JR北海道函館本線森駅でいかめしを駅弁として売出し、いかめしと言えば阿部商店というぐらい人気です。各地の北海道物産展でも超定番になっているので、北海道に行ったことがない人でも食べたことがあるかもしれません。ちょっとレトロなパッケージも魅力です。
最近、地方にいくとご当地キャラクターがわんさかいます。くまもんみたいな自治体の公式キャラから暴走・炎上系ゆるキャラ「ちぃたん」や地元の人もしらないマニアックなものまで揃います。函館も例外ではなく、色々なキャラクターがいて、グッズも色々リリースされてます。
函館のお隣、北斗市の公式キャラクターずーしーほっきー。これは、地元のブランド米「ふっくりんこ」を使った、ホッキの握り寿司だそうです。見た目のインパクト重視のキモ系ですね。グッズはラバーストラップ432円などがありました。
JR北海道の交通系ICカードKitacaの公式キャラは北海道に生息するエゾモモンガです。最初ムササビだと思いました、どっちも滑空移動ができる、リス科、夜行性、食べるものも一緒と共通点が多く、違うのは生息地域、体の大きさといったちょっとした違いなんですね。
グッズはタオルはんかち540円、アップリケパスケース1080円、キャンパストートブラック800円、Kitacaふせんセット378円、ぬいぐるみ2160円。
札幌市公認札幌スマイルPR大使のジンギスカンのジンくん。お友達としてギスくん、カンくん、またぎのもみじちゃんがいます。ラバーストラップ540円、靴下540円、ジンギスカンシール270円などがあります。
北海道観光PRキャラクター「キュンちゃん」はエゾナキウサギです。エゾナキウサギをベースに、エゾシカのかぶりものをしたハイブリッドキャラです。私がみかけたのは、エゾシカのかぶりものではなくいかをかぶったキーチェーンマスコット1296円でした。
函館市のまるかつ水産のオリジナルキャラクター「ごっこさん」。ぬるりと丸い独特のフォルムはキャラ化しやすかったでしょうね。ぬいぐるみとか帽子がありました。
ご当地キャラじゃないっぽいですが、可愛かったI LOVE北海道北キツネぬいぐるみ2052円。
かつての人気土産、木彫りの熊をモチーフにした鮭逆襲注意置物864円~。鮭も食われてばかりじゃねえよというユニーク系です。
飲食店はエスカレーターやエレベーターで上がれる2階にあります。人気は函館で有名な塩ラーメンのあじさいですね。あじさいの店舗は函館4店舗、千歳市1店舗、札幌市1店舗、シンガポール1店舗と展開していて、日本では北海道内だけの出店なので交通の中心地函館駅で食べられるのはありがたいです。
塩ラーメンはもう食べた、とかあじさいは五稜郭前の本店で食べたっていう人には北海道の魚介料理・海鮮料理をメインに丼やそば、うどん、定食、居酒屋メニューを揃える「食の宝庫北海道」があります。
あと、電車の時間までのまったりタイムにはカフェ「タリーズコーヒー」があります。
メインエントランスから入り、右手の自動ドアから入ると奥に観光案内所があります。
函館の有名観光名所のパンフレット・リーフレットが一通り揃い、函館マップもあって便利。そのほか「のりもの券」と観光施設で利用できる「ポイント券」がセットになったお得な「はこだてスペシャルチケット」も販売していました。
あと、便利だったのが観光案内所を出てエントランスホールにあるタッチパネルのデジタルサイネージ端末。現在の函館山山頂からの景色がリアル配信されていて、「高いお金を払ってロープウェイやバスに乗ったけど何も見えなかった」、というような悲劇を防げるようになっています。
2階には観光に便利なロッカーがあります。サイズと値段は、特大
700円/52個、大500円/84個、中400円/266個です。観光にはつきもののキャリーバッグ、スーツケースが入る特大があるのが嬉しいですね。
1階の外には、旧函館駅の石碑の横にイカ型の郵便ポストがあります。消印がイカになるとか、特別なサービスは無いようですが、旅先から絵葉書などを出すのに便利です。
函館駅の目の前には40台収容の大きな駐車場「函館市函館駅前広場駐車場」があります。ここは24時間営業でしかも入庫から30分まではっ無料です。簡単にお土産を買うだけとか、観光案内所で情報集め、とかなら無料の時間内で余裕です。
お土産をじっくり選びたい、カフェでまったり、あじさいで塩ラーメン食べたい、といった方は30分を超えた後1時間まで200円(さらに1時間を越えた後30分までごとに100円)なのでだいたい200~300円の駐車場代金で利用できます。
カーナビに函館駅の住所を設定する場合は「北海道函館市若松町12−13」で行けます。
函館駅では、観光案内所で「Hakodate Free Wi-Fi(ハコダテ フリー ワイファイ)」、カフェのタリーズ函館駅店で「tullys_Wi-Fi」、セブンイレブンで「セブンスポット(7SPOT)」といったフリーワイファイのスポットがあります。
情報集めやちょっとの暇つぶしなど、Free Wi-Fiを便利に使うことができます。
電車の駅だけではなく、お土産屋さんや飲食店、観光案内所など、観光で函館を訪れる人にとって必要な施設が全部揃っているのが函館駅です。
ここからどこかに旅立つ時は、電車の時間の前に来て、土産を買ったり名物を食べたりできます。
また、函館を訪れてすぐに観光案内所に立ち寄って必要な情報を得ることもできます。
施設が充実しているから、ここで全部賄ってしまう人もいるかもしれません。
観光地の駅としてはほぼ百点満点な(個人的に飲食店がもっと多ければ満点)函館駅、ぜひ立ち寄って見てください。