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(大華→十份 オススメ席は右側)
やがて電車が入線。今度も女性車掌さんでした。あと降りる人が何人かいました。観光客っぽかったのでたぶんハイキングでもするのでしょう。
そして電車は結構こんでます。もはや座ることはできません。
途中の車窓、見どころは十份手前の右手に出てくる滝「眼鏡洞瀑布」です。メインの十份瀑布とは違うのですが、電車の中から滝が見えるということで。
十份が人気なのは、線路上で打ち上げることができる天燈(ランタン)です。
あと、電車が来るとみんなさーっと線路脇に逃げる、ローカル線らしい光景も見られます。
駅を降りると観光客はみな一斉にランタン打ち上げ会場となっている東方面の線路脇の商店街へと向かいます。
自分は時間があるので、駅の西から少し登って、まずは街の裏手を散策します。
するとさっそく面白いもの発見。道端にランタン落ちてます(笑)。写真を撮っているともうひとつその先に落下。すると民家からおばさんがでてきてダッシュで1個拾い、もう一個もダッシュで回収していました。
もしかしたら、回収すると1個いくらでお店、もしくは行政が引き取ってくれる、みたいなシステムあるかもしれません。
あと、周囲の山並みを見渡すとランタンが木にひっかかりまくってます、これを観光公害ととるか、風情ととるかは人それぞれだと思います。
駅に戻るとホームに猫いました。首輪しているし、もしかしたら駅長猫的な存在?人にも慣れていてなでさせてくれました。
駅前の商店街にも猫いるし、路地にもいるし、十份もかるく猫村です。
また路地に入るとランタンまとめたゴミ袋とか家の前にひっかけられたしぼんだランタン見かけました。買取説、違うかもしれません(笑)
その後、ランタン型のオブジュのある龍興宮を見て、猫を触りつつ天燈うちあげ会場へと向かいます。
会場ではもう線路の上で写真撮影大会でした。単に線路上での撮影を楽しむ人、願い事を書いたランタンと一緒に撮影する人、様々です。
そして次々にランタンが打ち上げられ、人々がそれを見守るという光景が広がります。
そんでなんか警告の音が聞こえたな、と思ったらみんな線路脇に退避です、そう、電車がやってくるのです。
電車はいつでも止まれるように充分にスピードをおとして進入してきます、そして真横でみんなが写真を撮るという構図になります。
電車が通り過ぎるとランタン打ち上げ再開です。みんな手際よく線路中央に戻ってきます。
このランタン打ち上げ、基本的にみんなでわいわいしながら願い事を書き、それをお互い見せあって笑いあい、線路の上で打ち上げてそれを写真・動画に撮って満足、というコースになります。お値段は1色だけのランタンで150元~、色によって叶う願いが違うという設定で多色だと高くなります。4色200元~、8色350元~。
そういえば5年ぐらいまえに友人たちと来て打ち上げたんですが、願いかなってませんけど? 台湾の神様はうっかりさんでしょうか。
まあわいわいきゃっきゃするイベントなので細かいことは気にしないのが一番です。願いは書いたり、言葉にすることで力を持つって考えもありますしね。
さて、天燈商店街からさらに東へとすすむと十份瀑布があるので、歩きます。
途中の商店街は食事処の多い店舗構成でした。
そして商店街の端っこにはファミマ!商店街はビール350ml缶が安くて40元、高くて50元だったのに、ファミマは全国共通適正価格の30元(約105円)、ビールとかつまみとか買うならここですね。
そのあと、なぜか置いてある草間彌生の代表作「南瓜(別名:黃かぼちゃ)」のぼろぼろになったやつを見て?マークを頭に浮かべながら十份瀑布のインフォメーションセンターに到着。
ここには路線バスの電光掲示板とかカフェとかありました。ちなみに以前は十份瀑布は入り口にゲートがあって入場料がかかっていたのですが、公営になって無料化されています。
インフォメーションセンターからは吊り橋をわたって滝の方へ。川の岩はくぼみがいっぱいある「壺穴」が見られます。
そしてさっき電車からみた「眼鏡洞瀑布」が目の前で見られます。眼鏡はどこだろう眼鏡眼鏡、とさがしましたがちょっとわかりませんでした。穴がいっぱいあるので、どれかが眼鏡にみえるのでしょう。
にほん目の吊り橋を渡って滝に向かいますが、ちょうと電車が通って、みんな写真パシャパシャ。けっこう世界共通で電車好きって多いですよね。
吊り橋の先はかるーいテーマパーク的な雰囲気。鉱山のトロッコが置いてあったり、狛犬いたり、小さな馬のレプリカに子供乗せて撮影したり、遊具があったり、池があったり、売店があったりして、不意に滝の上部が見えちゃいます。
その先は、滝の下部へと回り込み、スムーズに滝の上部まで帰ってこられるように動線が整備されています、素晴らしい。
滝は上部、正面、斜めからみることができて、けっこう満足です。
帰りは「眼鏡洞瀑布」のところで来た道と違う道を選択。「眼鏡洞瀑布」の少し上流の壺穴見られます。
あとスイーツとか紅茶とかビールとか揃っているおしゃれカフェもありました。
ファミマ前に帰ってくると、来る時は気が付かなかった「天燈発源地」のモニュメントありました、ほかでも天燈あげやっているところはありますが、ここが元祖なんですね。
朝からあるいたし、そこそこお腹へったので昼食にします。最初はGoogleマップで調べた豬腳飯が名物の「阿喜猪脚飯」て店に行こうと思ったのですが、なんとなく入りたくない雰囲気だったのでやめて「豪哥肉麻面」にしました。
麺料理ならはずすことないだろうと雲呑麺60元(約210円)をオーダー。麺は平打ちでおいしかったけど、雲呑3個だけでしょぼかったです、やっぱ観光地すぎる。
十份駅への帰り、また天燈打ち上げ会場(線路)を通りました。打ち上げた瞬間、商店の屋根にひっかかってくしゃんとなった天燈みかけました。こーゆー場合返金とか、再度書いて打ち上げとかになるんでしょうか、もう一回書くとかテンションだだ下がりでしょうけど。もしボヤとかになったら大騒ぎだな… とか期待思いながら見ていたら、天燈やぶけてもう上がらなくなってました、書いたグループもしゅんとして可愛そうでした。
そして線路にも天燈おちてます。あれ、電車が分で車輪とかにからまったら事故にならないですかね。紙はビリビリになるからいいけど、多分中に針金入ってるので、そこそこダメージになりそうですけど。
十份は意外に猫がいっぱいいました、観光客のいない路地裏が主ですけど。
グループなら天燈あげは必須ですね。
十份瀑布もそこそこ見ごたえあり、食堂も多いので、所要2時間は妥当だったと思います。
(十份→望古 オススメ席は左側)
電車にのるとやっぱり混雑。立ちながら車窓を眺めます。ずっと左に基隆河が流れているので、眺めるなら左側がおすすめです。
大賑わいだった十份から一転、望古駅はホーム片側一面、無人駅の静かな環境です。
事前調べでも「滝を見る」としか調べようがなかった、地味な駅だと思います。
駅前には「観光案内マップ」があります。このマップどの駅荷にもあって、まず最初にこれを見るのが習慣になりました。
駅をでてすぐに川を渡る橋がありますが、渡っても何もなさそう。そして西の方に歩いていけば滝があるのでやっぱり滝に行きます。
ほかにも、隣の駅までいける山道っぽいハイキングコースもありますね。
駅前には閉まっている観光施設「人性空間」とかいうの、民家、廃墟があります。廃墟の中にはなんか芸術オブジェみたいなのがありました。
そしてすぐに「慶和吊橋遺構」があります。昔吊橋があったとして、橋の袂が完全に森に飲まれています。どーゆー役割だったのかとあとで調べてみたら、望古にも昔炭鉱があったんですね。そんで吊橋は石炭の輸送に使われていたようです。
石炭みたいに重いものを吊橋で運ぶかな? 中国語のブログを数件読んだだけなので、あっているかどうかは不明です。
道はキレイな舗装道路。滝は瀑布群となっているので上から見ていこうと思います。
最初の展望スペースからは小さな滝を見ておしまい。滝が連なる瀑布群とありますが、もしかしてかなり小さい滝の集合かもしれないと、ちょっと期待は低まります。
そして望古瀑布、緑に包まれた清涼な空間に、岩壁を落ちる滝の光景があります。スケールは小さいですが、意外と人がいて驚きます。なんか、女の子を水に浮かべて撮ってる人もいたし。
帰りは、電車の線路をまたいで元の駅へ。
駅のそばの橋から川を見ていたら、川下りのカヌーっぽいゴムボートが川の堰を越えるのに少し苦労していました。
望古駅はほんと滝を見に行くミニハイキングしかやることありません、逆に言うとそれだけやればいいので迷わないのでいいです。
(望古→嶺腳 オススメ席は左側)
電車はやっぱり混雑、もう座るのは諦めています。どうせ隣駅までの数分ですし。
車窓は、左側の川の景色が良いです。
さて次の駅嶺腳は事前調べて「小さな老街 登山道入り口まで行ってみる 嶺脚瀑布を見る」という目的を立てた駅です。そこそこ見どころがありそう。
駅につくとすごい湾曲したホームで、電車とホームの間が30cmぐらいありました、足踏み外したらすっぽりと下まで落ちそうです。
駅の目の前には小さな商店があります。キジトラ猫がごろんと横になっていて、2匹ともお触りOKでした。
そして坂になっている小さな老街を登っていくと、向こうからハイカーがたくさん降りてきます。隣駅まで続く嶺腳寮山歩道を歩いてきたのでしょうか。
老街の外れには、古びて廃墟になりかけのレンガ造りの洋館が立ってます。
「蔡家洋樓」とか「蔡家紅樓」とか呼ばれているようで、ここはかつての炭鉱の事務所で、ちょうど保存?復元?工事をしているところでした。
その後は、のんびりとした風情の村の裏側を回ってまた駅まで戻ります。
駅で見るのを忘れていた観光マップを見て、滝を見渡せる展望台を目指すことにします。駅を出て橋を渡り、集落の細い路地を道なりにいけばすぐのようです。
でも道が3つに分かれていたり、展望台っぽいトラップがあったり、簡単に着かなかったです。
そしてようやく着いた展望台は基隆河と山並みの眺望を望むもので、観瀑台ではありませんでした。
なんか2段になって立派な展望台ですが、下段の方は荒れていました。
滝が見たいので引き返します。途中、お寺に寄ろうと思いましたが、番犬?がめっちゃ吠えてきたのですぐ退散です、犬で参拝できないってどうなってんだこの寺。
マップを見直し、滝は河のこっち岸(駅がある方)にあることを確認します。
駅のホームの反対側からいくのかな?と思って反対側までいったら、線路の向こうに「嶺腳石窟大瀑布」と書かれたゲートがあります、なんか完全封鎖されてるけど…
とりあえず、線路を渡って行ってみると、途中には何かの時刻が書かれています。最初ダムの放水時間?と思ったのですが、普通に電車の時刻表でした。
なお、閉鎖されているゲートには看板があって、1月から改善工事をやっているから別の道を使いなさいよ、って書かれてあります。よかった滝まで行けそうです。
つか代替の道、ゲートから数十メートルにありました。そんで、下って数メートルでゲートからの道と合流しました。
さらにくだって100mぐらいでしょうか、大きな横長の岩から落ちる滝が登場です。なんか欧米人の2グループがいました、両方とも自前の料理セットもってきてBBQやってビール飲んでます。あと浅そうだけど滝壺で泳いでます、楽しそう。水着を着てくればよかった、失敗です。
見ているのも悔しいので駅に戻ります。無人駅ですが、トイレとか待合とかは結構しっかりしています。駅のベンチには猫も寝ています。
商店のビール350ml缶が確か35元ぐらいでした。ほぼコンビニ価格。観光地価格じゃなくて嬉しくなります。
嶺腳駅では、老街はほんとちっさくて見どころなし、登山道入り口まで行くという目標は忘れてすっぽ抜けでしたが、滝が見応えあったので良しとします。ビールも美味しいし。
次のページでは見どころの多い、平溪駅と終着駅の菁桐駅を紹介します。