空港ってたいてい市街地から遠い場所にあって、空港までの移動、着いてからの移動で苦労することが多い。遠くても直通の電車や地下鉄、バスが頻繁に走っていればいいが、地方空港なんかはその便数が少なくて苦労することもある。
ここでは、多分に漏れずアクセスはあまり良くない佐賀空港の交通について紹介したいと思う。
目次
佐賀空港の立地は、佐賀市の中心地である「佐賀県庁」からは約10km、佐賀市の交通の中心地「佐賀駅・佐賀駅バスセンター」からは約12kmという場所にある。
空港は近くの集落から離れ、まわりは畑だけという立地ゆえ、電車や路線バスは通っておらず、アクセスは車(空港バス・タクシー)に限られるという空港だ。
空港は赤字が続いているため、乗り合いタクシーに補助金を出すなどの施策が行われている。
そしてユーザーにとって最も嬉しいのが、2018年3月31日までの限定(12月29日~2018年1月3日は除く)のレンタカー1000円~キャンペーン。
佐賀空港定期便の到着便を利用した利用客を対象(搭乗券などを提示)に、借りてから24時間までは利用料金が1000円~となる企画だ。
借りられる車種と値段は
24時間1000円という価格はかなり安く、通常価格でコンパクトカーをレンタルしようとすると3000円~5000円するので、けっこう大きな節約となる。ういたお金で美味しい佐賀牛を食べたり、ホテルのグレードをアップできる金額だ。
しかも、佐賀県内営業所及び、福岡県南西部(大牟田市、柳川市、久留米市)、熊本県北部(玉名市)の営業所で返却する場合、乗捨て料は無料なので、福岡や長崎、熊本など、かなり広範囲まで足を伸ばすことができる。
対象となっているのは、佐賀空港のターミナルビル1階にカウンターがあるトヨタレンタカー、タイムズカーレンタル、ニッポンレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカー、バジェット・レンタカーの6社。
ちなみにコンパクトカー1000~1300ccクラスだと車の車種は、トヨタなら「ヴィッツ」や「パッソ」、日産なら「マーチ」などになる。
アクセスバスは佐賀市営バスが運行し、佐賀空港と佐賀駅バスセンターを結んでいて、飛行機(東京(羽田便・成田便)、上海便、ソウル便)の発着時間に合わせて運行されている。飛行機を降りてすぐにバスに乗り込めるのでとても便利だ。
万が一飛行機が遅れた場合でも、到着時間から約15分後(上海便は40分後、ソウル便は45分後)まで待っていてくれるので、荷物が機内持込手荷物だけで、受託荷物がなくてターンテーブルで荷物を待つ必要がない人は乗ることができるだろう。
バスの運行ルートの佐賀空港-佐賀駅バスセンターの間には、バス停「県庁前」があり、バス停の周辺には佐賀城や佐賀県立美術館、佐賀県立博物館、佐賀バルーンミュージアムなどの観光地・見所があり、ホテルなども多く、途中下車乗車という観点でも便利なルートになっている。(一部の便は佐賀空港-佐賀駅バスセンター直行)
バスは座席予約なしで乗ることができ、料金は佐賀空港-佐賀駅バスセンターで片道600円/往復1000円(往復用の2枚きっぷはバス車内・交通局・佐賀駅バスセンターで販売中)となっている。
なお、バスの車種は路線バスではなく、リクライニングできる長距離用のバス。車内では無料Wi-Fiも利用できる。
毎週月・水・土曜日の上海便運航日には、西鉄バスが高速バス「天神・博多高速バス(佐賀空港~福岡線)」を運行している。
路線は、佐賀空港-高速基山-博多バスターミナル-キャナルシティ博多-西鉄天神高速バスターミナルという路線図で、佐賀空港から博多バスターミナル-キャナルシティ博多-西鉄天神高速バスターミナルは各1650円となっている。
佐賀空港では飛行機が遅れた場合、最大1時間まで繰り下げるという運行形態をとっている。
前日の17時までの予約で利用できるのが佐賀空港リムジンタクシー。
タクシーの利点は行きたい場所に直接ダイレクトでいけることで、鳥栖スタジアムや鳥栖プレミアム・アウトレットなどがある鳥栖までは1200円、武雄温泉がある武雄市までは2000円、嬉野温泉までは2000円、吉野ヶ里遺跡(吉野ヶ里歴史公園)のある神埼市・吉野ケ里町までは1200円、有田焼の有田町までは2000円などで行くことができる。
タクシーは予約制なので、飛行機が遅れても時間を気にしたり、満車にならないか心配したりする必要がないのが良い。
自家用車がある人は、当然車で空港に行くことになるだろう。
佐賀空港は駐車場が無料なので佐賀県民のみならず、近隣の県からも車で来て飛行機を利用する人も多いようだ。
ちゃんと24時間巡回警備の駐車場が何日利用しても無料なので、長期の旅行にも適している。
参考:九州佐賀国際空港HP
以上が佐賀空港からの交通についてのまとめだ。
2018年3月31日まではレンタカーキャンペーンの1000円~レンタカーがオトクなのは間違いない。
それ以降も車で観光して回るならレンタカー、街に出るだけならアクセスバスが基本線になるだろう。
佐賀は、温泉やグルメ、棚田、原発など色々とバラエティに富んだ見どころがあるので、本稿を参考に、佐賀空港から佐賀の観光へと出発して欲しい。