バニラエアで成田から函館空港へ、奥羽山脈などの眺めが素晴らしい【函館旅行記その1】

4月のLCCのセール情報を見ていたらバニラエアのセールを見かけました。

バニラのセールでは成田発で札幌(新千歳)や函館、奄美大島などに行く便が安くなっていましたが、いままであまり行こうとは思っていませんでした。

ただ、今回のセールは4月後半が対象になっていて、もしかしたら北海道で遅い「花見」ができるかもと函館6泊7日の日程でチケットをとってみた次第です。

函館は、すごく昔に、今はなき寝台列車北斗星に乗って北海道に行って、北海道を一周した時に日帰りでいっただけ。その時は五稜郭とラーメンのあじさい、元町に行った記憶はあるんだけど、うすらぼんやりでほとんど覚えていませんでした。

ならば、今回の旅ではその失われた記憶を取り戻し、さらに花見まで楽しもうと出発しました。

この旅行記は2018年4月21日(土)のものです。

バニラエアの成田空港はターミナル3。機内持ち込み手荷物の重量・サイズチェックを受ける

バニラエアに乗るのはたぶん初めて。成田のターミナルはLCCが集まるターミナル3です。

バニラの機内持ち込み手荷物の重量制限は7kg。

今回、私の荷物はバッグ、カメラ、パソコン、三脚、着替えとなっていて、7kgオーバー必至です。

なので、チケット発券前の重量チェックにひっかからないよう、重いバッテリーやカメラなどをできるだけ服のポケットに突っ込んで重さチェックに挑みました。

機内持ち込み手荷物のチェックの様子(イメージ)

今回の旅のバッグは、Amazonで買った、カメラバッグ。

これは私の15.6インチのパソコンを収納でき、内部にはカメラ収納用の仕切りがあり、サイドには三脚をホールドするためのベルトもある優れものです。

ただ、バニラの機内持ち込みの55cm×40cm×25cmという規定で、幅40cmがギリギリな点が気になっていました。

お客さんが自分でチェックできる測り。重さはOKでも三脚の足がちょっとはみ出ちゃってる…

手荷物チェックでは、重さとサイズオーバーという2つの懸案がありましたが、無事クリア。

重さは測りでしっかりチェックされ、サイズは見た目でちょっとオーバーしていましたが、そこまで細かく突っ込まれないですみました。

一度重量チェックをクリアして、検査済みの証であるタグを付けてもらったら再検査は無いので、ポケットに入れていた重い物を再度バッグに詰め込み、あとは出発ロビーで搭乗を待つだけです。

また、座席ですが、席の予約はしていなかったけど、自動チェックイン機でチェックインすると右側の窓側の席で発券されました、「ついてる」

成田から函館への空路は他の飛行機が見えたり、東北の山並みを縦断したりで楽しい

15時40分頃、成田から飛び立つと、飛行機は九十九里浜から太平洋へと抜けます。

これはどんな天候の日でも必ずそうなので、決まっていることなのでしょう。

※と思って調べてみたら、南風のときは南東に向かって(九十九里に向かって)離陸(着陸は北西から)、北風のときは逆と決まっているそうです。成田からのフライトでは、記憶の限りでは全部南風なんですけど、成田は南風率が高いんでしょうか?

最近の旅行では、沖縄や九州、中国へのフライトだったので、太平洋へと抜けてから右旋回して西へと飛ぶコースでした。

今回は、北の函館なので、右旋回は180度。そして飛び立った成田空港の横をかすめるようにして北へと進路を取るという飛行経路でした。

まず、太平洋に出て、180度転回して千葉へと再上陸した時に、右側に成田を飛び立ったばかりの飛行機が見えました。

翼からちょっと下の白い点が離陸したばかりの飛行機。少しの差なのにかなりの高度差があります

今まで何十回も飛行機に乗ってきましたが、飛行機から他の飛行機を見たのはコロンビアのボゴタからレティシアへ向かう飛行機からだけだったのでかなりテンションアップ。

しかも、飛行機は成田空港の少し南西側を飛び、これまた初めて上空から成田空港を見ることになり、旅の初っ端から写真をたくさんとってしまいました。

空から見る成田国際空港

何回旅をしても、初めてのことに遭遇するとすぐにアガるの楽しいですよね。

電車、飛行機、船など、乗り物でテンション上がるのはなぜなんでしょう。

成田空港を過ぎてからは、成田空港の平行する滑走路A・Bへと着陸する飛行機が2機セットで飛んでいる姿が上空から確認でき、窓にへばりつき状態でした。

そういえば成田空港の3本目の滑走路は2028年完成目標みたいですね、はよ完成して、ボーディングブリッジ離れてから何十分も移動したり待機したりが解消されると嬉しいです。

千葉から北海道までの飛行機から見える景色色々

飛行機は千葉県印旛郡栄町上空で利根川を越え、茨城県北相馬郡利根町から茨城県へ。

ウネウネと走る利根川。着陸体制の飛行機も小さな白い点で見えます

茨城に入ってから10分程でもう栃木県那須郡那須町を越えて福島へ。

多分、栃木と福島の県境

福島では福島県白河市と福島県西白河郡西郷村の辺りを飛びます。

福島での見どころは磐梯山と猪苗代湖、しかしその2つは左側の席じゃないと見られません、残念。

現在地のアイコンの左にあるのが猪苗代湖。その北にあるのが磐梯山

右側の窓からは郡山市街が見えます。JR東北新幹線・東北本線などが通る郡山駅はわりとわかりやすいです。

郡山市街上空。阿武隈川の西に郡山駅

福島市市街。市街地の中にドンと居座るのは市のシンボル信夫山

福島の次は山形上空を飛行。右手には4月末でも雪を抱く蔵王。蔵王温泉スキー場のリフトの筋や御釜などが見えます

天童から尾花沢までではうっすらと雲がはって視界が悪くなってしまいました。

もやがかかったような感じに

しかしすぐに雲はなくなり、やがて飛行機は秋田県上空へ。右手にはずっと奥羽山脈が見えています。

青森から栃木まで、東北を南北に縦断する奥羽山脈。写真は秋田県大仙市の上空から奥羽山脈の和賀岳方面を眺める

かなり綺麗だなと思ったのは青が深い田沢湖。日本で最も深い湖です(最大水深423.4m)。さかなクンが絶滅種として発見した山梨県の富士五湖「西湖」(さいこ)のクニマスは、ここが起源です(田沢湖では絶滅)。

※ANAのサイトでは成田→札幌(新千歳)のルートの窓からの眺めを紹介しているのですが、そこでは、田沢湖は“左側”になっていました、札幌(新千歳)ルートと函館ルートは微妙に違うのかもしれません。(函館ルートが少し左・西を通る?)

カルデラとされている田沢湖。色は陽の光によって変化するそう

青森に入る直前に、秋田と青森の県境にある十和田湖が見えてきます。これ左側の席だと弘前公園が見えたりするのでしょうか?弘前公園は日本でも有数の桜の名所、上空からほんの少しでもピンクに染まるお城周りが見えたら素敵でしょうねー

三つ指の足跡のような形のカルデラ湖、十和田湖。最大水深326.8mで日本第3位です

堤川と駒込川が合流する青森市街。川を横切る青い森鉄道、青森自動車道などが見えます

陸奥湾に突き出る夏泊半島の先端には夏泊崎が見えます

そして飛行機は下北半島の鉞(まさかり)の刃のど真ん中を通り、間もなく津軽海峡へという位置に。ここまで離陸からちょうど1時間ほど。景色を見てGPSとGoogle マップを照らし合わせて今どこを飛んでいるかチェックしてを繰り返しているとあっという間です。

下北半島では地図上ではハート型に見えるが見えるかと期待したんですが、西に結構離れた場所からではハート型に見えませんでした残念。宇曽利山湖の周辺にはイタコで有名な恐山もあります。

彼方に見える山の麓にあるのが宇曽利山湖。山頂に白っぽい建物が見えるのは釜臥山。建物は航空自衛隊第42警戒群レーダーサイト

飛行機は津軽海峡を渡り、函館空港の東側から着陸する模様。飛行機から見えるのは北海道の南西部分に突き出れる渡島半島の二股に分かれた右の方、亀田半島。

海っぺりに平地が少なく、すぐに急峻な山となっている厳しい地形

函館空港から湯の川温泉へ

飛行機が函館空港に到着してボーディングブリッジに降り立ったのが16時55分。見事なオンタイムでした、LCCって遅れるイメージを持っている人多いかもしれませんが、今まで10数回乗った分では大きな遅れはなく、遅れても30分の遅れの範囲内なので、自分の感覚ではレガシーキャリアと変わりない感じです。それでいてキャリアより安いんだから自分はたいていの場合LCCを使っています。

函館空港に降り立つ

さて、機内預け荷物はないのでさくっとバゲージクレームを通り過ぎ、空港ロビーへ。ロビーに入ってすぐ左斜め前にインフォメーションセンターがあり、そこに「函館空港バス時刻案内」の掲示板があります。事前にGoogleマップのルート検索で調べていたのですが、函館空港→湯の川温泉というバスは、1番のりば「函館バスとびっこ(五稜郭回り/亀田支所回り)」、2番のりば「函館バス29系統(空港日吉線)・100系統(五稜郭線)」、3番のりば「函館帝産バスシャトルバス函館空港線」があります。掲示板のトップが一番出発の速い便になっていて、シャトルバス(Googleマップではリムジンバス函館空港線という名称)が最速だったので、すぐに乗り込みました。

3番にバスが停まっていました

今日は着いたばかりですし、もう路面電車もバスもあまり乗らないので良いですが、もし午前中着などの便で函館空港に到着し、函館で路面電車やバスを多く利用するという方は、「市電1日乗車券」や「市電・函館バス共通1日・2日乗車券」を購入すると良いと思います。

バス乗り場は、空港の外に出てすぐ左手に1~3番のりばがあるのでわかりやすいです。バス料金は降車時に支払う形。小銭がなくて後ろに人がつかえてなければ先に両替しておくのが良いですね。

バスは観光バスタイプで2×2のゆったり。でも一人だけなのに空いている席に荷物置いてるおっさんや女性ばっかり、最近このタイプ多いですね。誰かがやってるから自分もということなんでしょうけど、日本人のマナーってかなり低下してきてると感じます。

バスは函館空港から湯の川温泉までわずか8分

バスはあっという間に湯の川温泉に到着。車両は観光バスタイプですが、料金は路線バスと変わらない230円なのでこれはおすすめです。

バス停からすぐ宿には向かわず、バス停から目の前の浜に行って、夕日を眺めてみました。でも風がかなり強くてすぐに退散。成田空港を15時40分に出発して、17時15分には函館の海辺で夕日を見ているんですから、かなり近い感じです函館。

松倉川が海へ注ぐその脇の浜から眺める函館山と夕日

それからこの旅の楽しみの一つである猿が入浴する温泉がある「函館地熱帯植物園」をちょろっと下見。外から撮影条件みれるかなと思いましたが、さすがに無理でした。

さて、バス停から本日の宿までは850m、徒歩で約11分の距離ですが、ダイレクトに行っても面白くないので温泉街湯の川をぶらぶらしたいと思います。

松倉川に沿って歩き湯倉神社へ

「函館地熱帯植物園」を外から眺めた後は、松倉川に沿って北上します。遊歩道にはステンドグラス付きの街路灯があって、ちょっと良い雰囲気。そして函館空港からはさっき乗ってきたバニラエアだと思われる飛行機が飛び立ちました。西向きの離陸の際は、すぐに大きく左旋回するんですね。 

橋の袂にあったステンドグラス付きの街灯

バニラエアの機体はお腹まで黄色いのですぐわかる

川沿いには北海道の遅い春を告げるつくしがたんまり生えていました。つくしは全国的に佃煮や炒め物、卵とじ、つくしご飯なんかで食べるものだと思ってましたが、北海道の人はあまり食べないんですかね。

つくしがぼうぼう

松倉川沿いには旅館は建っているけど、裏口って感じで温泉街的な雰囲気はないです。硫黄臭がするとかもないですし。

のんびり歩いて10分ちょっとで湯倉神社に到着。ここは湯の川温泉発祥の地だそうです。温泉発祥の地ってことは、ここで最初に源泉が発見されたということだと思うのですが、境内の隅っこに湯の川温泉発祥の地碑が立っているだけでした、ごぼごぼ湧き出る源泉ってのはなかったです。

湯倉神社。今回の旅の無事をお祈りしておきました

そこからは路面電車(函館市電)の線路沿いに西へと向かい、宿まで歩いていきました。

その途中、道が大きくカーブするところ、夕日が線路に反射してすごくきれいな場所を発見。頭上に張り巡らされた架線のケーブルもなんかいい味出していて、今回の函館旅行で最もお気に入りの一枚が撮れました。

かなりお気に入りの一枚

そのすぐ近く、湯川町1丁目交差点の角には足湯があります。温度は熱くもなくぬるくもなく、ちょうどいい感じ。そのときは中国人の旅行者が10人ほどで利用していました。

楽しそうに賑やかに足湯してました

本日から3泊する「Tune Hakodate Hostel & MusicBal」にチェックイン

やたらと長いホテル名です。ここは2018年3月にオープンしたばかりの新しい宿。4階建てのビルを丸々リノベーションした、ゲストハウスとしては大きな宿です(客室があるのは、2・3階、1階にレセプション)。

こちらは、宿名にもあるように「音でつながる 旅をいろどる」をテーマにしたゲストハウス。ドミトリーで2300円~(学生は1800円~)という値段です。部屋は12人ドミで先客は2人いらっしゃるようです。人が少ないので静かな夜が過ごせそうです。

ベッド空間広いし、階段もしっかりでいい感じ

夕ご飯はスーパーの惣菜かどこかで食べるか

荷物を置いたら、近隣の散策です。まずは宿から徒歩2分のイオンへ。今日の夜飯をどうするか決めてなかったので惣菜を見たかったのと、ここに100円均一ショップがあるので、夜にパソコンで動画を見るのにイヤホンを買いたかったのです。

この記事を書きながら地図を見ていて気がついたのですが、ここイオンではなくコープCOOPでした、ずっとイオンだと思いこんでいました、思い込み怖い。

さて、コープの生鮮食品売り場はなんかドンキみたいに中毒性のあるBGM「じゅーばいじゅーばいポイント10倍」がずっと流れていて、ポイントを持っていない自分でさえ少し浮かれるのですから、ポイント持ってる人はこの曲聞いてお買い物いっぱいしちゃうんだろうなーって侵食された頭でぼーっと店内をうろついていました。

時間は19時ちょうどぐらい、惣菜コーナーにかなりの人だかり。

なんだろうと見てみると、半額シール・値引きシールを貼るおばさんの後から目当てのお弁当をゲットする人たちの群れでした。ナイトタイムサービス品とかもでていて、ここは結構いいなって感じでした。

1000円のお寿司が半額で500円はでかい

その後、お目当ての100円均一ダイソーでイヤホンをゲット。ケーブルが3mとかなり長いのでパソコンから離れても使いやすいのです。ただ、長いだけあって、からむとほどくにめっちゃ時間かかりますが…

さて、ご飯を買うかどうか迷いつつ、コープの近所の食事処を調べると、ラーメン屋の「満龍」がありました。事前に函館のラーメンを調べている時にひっかかっていた店で、気になっていたので本日の夕食はここにします。コープからわずか徒歩2分弱という近さなのも良いです。

お店に入ると先客は2組ほどで、静かな感じ。函館では塩ラーメンを食い尽くすと決めているので、塩ラーメン680円をオーダー。シンプルな塩ラーメンで卓上のにんにくとの相性が抜群でした。

塩ラーメン

ラーメンを食べて、帰りにコープによって惣菜とビールを買って宿に戻ります。1階のひろーいダイニングスペースは普通にレストランバーとして営業しているので宿泊者がここで持ち込みのご飯を広げるのはNGだそうです、残念。(レストランバーとしては流行っていないようでがらがらなのに…)

代わりに各階にはキッチンとダイニングがあります。キッチンは広々で設備もそろっているのですが、食べるスペースがテーブル一個しか無いのはもっと増やして欲しいところです。

北海道生搾りで初日の夜に乾杯

1日目を終えての感想・まとめ

久しぶり、十何年ぶりかの函館の初日。前回の記憶を呼び覚ますものは全く無いまま夜を迎えました。感想としては、函館めっちゃ近いなってこと。

気軽に北海道に行けるっていいですね、沖縄と比べてかなり近いってのはかなり大きいです。

さて、明日以降は、記憶が蘇ると良いなってことを思いつつベッドに入り、3人しかいない宿泊客の中のひとりが大いびきで「ついてねー」って思いながら少しまんじりとしつつも、なんとか眠ることができました。