朝市の食堂って、市場から仕入れたばかりの食材が新鮮でしかも安く食べられるってイメージが強いと思います。そのイメージをそのまま体現しているのが、函館朝市「どんぶり横丁」の中に構える「朝市の味処 茶夢」です。
※本稿で紹介するメニュー、価格などは2018年4月訪問時のものです。
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このお店はコスパの良さ、食事の美味しさで有名な食事処です。料理は道南の松前町で漁師をやっていた店主が手がけるので、食材の目利きは完璧。そして、何と言っても、海鮮丼や定食を頼むと必ず店主手作りの一品料理が小皿に乗って多数登場するのがたまりません。
私がゴールデンウィーク直前の4月末に伺った時は、小皿の内容は「イカのごろ煮」「もやしナムル」「貝の煮物」「ひじき和え物」「炒り卵」「血合い煮」「ふきのとう」「佃煮」「青菜」「たくあん」「煮豆」という充実の品ぞろえ。
こんなにあてが揃ったなら頼まずにはいられない!と即瓶ビール1本500円(種類はサッポロ黒ラベル・サッポロ北海道限定クラシック・朝日スーパードライ)をオーダーしてしまいました。(ちなみに他のアルコール類は生ビール500円、焼酎400円、日本酒400円です)
函館名物のイカの煮物をいただき、しょっぱくてお酒が進むたくあんやをボリボリ、佃煮をコリコリといただき、あっさりとした豆やもやし、ひじきで一休みも最高です。さらに、シンプルな味付けで素材の味が美味しい貝、ほんのりごま油をきかせた青菜で大満足です。
この小皿の数や内容は日によって違うみたいです。
本日のオススメ丼ぶりは店前の看板メニューとして掲げられています。
訪問時は5色丼1650円が「生うに、いくら、ホタテ、甘エビ、サーモン」、4色丼1000円が「いくら、まぐろ、甘エビ、サーモン」という内容でした。この丼に味噌汁と前述の小皿が付いてきます。
私がオーダーしたのは5色丼。ただ、あまりホタテが好きじゃないので、「私:何か変えられますか? 店員さん:じゃあカニ足はいかがですか」で、とホタテがカニに化けました。最高です。
ほぼ、赤色で暖色系統になった海鮮丼ですが、ウニは甘くとろけ、サーモンはねっとりと美味しく、イクラはプチプチ、エビは弾力と甘さ、カニはカニで最高でした。
これ4色丼だったら、海鮮丼・海藻入り味噌汁・小皿10品ぐらいで1000円というさらに恐ろしいコスパになりますね。4色丼は少し丼サイズが小さくなるそうですが、それでも恐れ入ります。
小皿料理で炒り卵とふきのとうは、ご飯に合うと思っていたのでご飯を少しだけ残して自分丼にしてみました。
炒り卵はにんにくや味噌、出汁と合わせたものでほんとに美味しかったです、これだけで丼作ってもらいたかったぐらい。
後は、店頭や店内で見かけたメニューを列挙していきたいと思います。
定食
・いかさし定食1100円
・クロソイ煮魚定食1000円
・ババガレイ煮定食1200円
・銀だら煮付定食1200円
・焼魚定食(ほっけ・鮭ハラス・銀ダラ)各1050円
セット
・チャムセット(エビ・イクラ・マグロ・毛ガニ汁)1600円
・Aセット(いか・ホタテ・いくら・毛ガニ汁)1600円
・Bセット(刺身6品盛り合わせ定食・毛ガニ汁)2000円
・Cセット(生うに・イクラ・カニ・毛ガニ汁)2200円
丼
・函館丼(うに・いくら・かに)1600円
・海鮮丼(うに・まぐろ・えび)1600円
・松前丼(いくら・いか・まぐろ)1600円
・朝市丼(いくら・ほたて・かに)1250円
・スペシャル丼(3色丼-本まぐろ・生雲丹・いくら)2200円
・本鮪丼1600円
一品料理・単品料理
・おまかせ刺身3点盛り800円
・生の本マグロ刺1000円
・ミズダコたこ刺し500円
・たら子・すじ子各600円
お店は屋根のある「どんぶり横丁」内にあるので、雨や雪の日に行列に並んでも安心です。
店内にはテーブル席、小上がり席、カウンターの3つの席があるので、好きな席を選べます(混雑時以外)。
お店のオープンは7時。土日祝日なら行列覚悟のほうがいいです。自分が行ったのは4月末の平日だったので8時すぎでも店内は静かな感じでした。でも、その後土日に行ってみたら8時にはすでに店外に行列ができていました。小皿を食べつつお酒、というスタイルのお客さんも多いと思うので、もしかしたら回転率は悪いかもしれません。
あと営業時間はお昼すぎの15時までなので夜はやっていないことも留意してください。
アクセス
函館駅から徒歩2分
電話:0138-27-1749
営業時間7:00~15:00(LO14:45)
不定休
席数15席(小上がり3卓)