伊豆・修善寺を代表するそばの名店2軒「禅風亭なゝ番」「独鈷そば大戸」

中伊豆を訪れて食事は何にしようということになりましたが、友人がネットで調べて行きたいとなったのは「禅風亭なゝ番」というそば屋でした。

私は以前に「独鈷そば大戸」という行列ができる人気店に行ったこともあるので、その時の事を思い出しつつ、修善寺のそばの名店2軒を紹介したいと思います。

修善寺マップ

古民家の中で7種類の味でそばを楽しめる「禅風亭なゝ番」

修善寺の中で1・2を争う人気そば店が「禅風亭なゝ番」です。

通りに面して、田舎の庄屋屋敷のような民芸調の古民家が建ち、土日などは行列必至となっています。

立派な構えの建物

天井には太い梁が通る

我々が2017年4月9日の日曜日の13時頃に訪れた際は、店内に6人ほど、前に3組ほどの待ちが発生していて、15分ほど待って席につくことができ、そこから10分ほど待ってそばが運ばれてきました。

つるし雛もあって華やかな店内。座敷とテーブル席があります

ここは人気店なので絶対食べたい時は予約するのがベターだと思います。

予約する際の電話番号は0558-72-0007なのですが、この末尾の7から“なな番”という店名が付けられたそうです。

イチオシは元祖を名のる禅寺そば

このお店で一番人気のメニューは断食した修行僧が食べたとされるメニューをイメージした「禅寺そば」(ぜんでらそば)1260円です。

これは、二八のせいろそばととろろそばの2枚看板に、葉付き生わさび・おろしワサビ、ゴマ、山菜、薬味(ネギ・大根おろし・みょうが)が付き、味を7変化させて食べられる、そば御膳のようなセットです。

色々な味が楽しめるので、セイロ追加360円で満腹になるまで堪能するのもオススメです。

禅寺そば

伊豆天城産のわさびとゴマをするのも楽しいエンタメ性の高いそば

新鮮な葉付き生わさびには、おろし金が付属して、自分でわさびをおろすという体験ができます。

このメニューを頼むとスタッフさんが丁寧に食べ方を説明してくれ、わさびの風味が良く美味しい部分は根本であり、おろし方はのの字を書くようにするとやりやすいと教えてくれます。

やる時は、葉付き生わさびをポキっと折り、葉っぱがくっついていた根本の方からおろしていきます。

このわさび、清涼感たっぷりの香りとスッキリとした味わいで、全く鼻がツーンとなることがないので、わさびだけでも食べることができます。

もちろん、そばにつければ、そばの香りや風味を引き立ててより美味しくしてくれます。

わさびは普通に使っていけば半分ぐらいで十分なので、残った分は最初にもらえるビニール袋に入れて持ち帰ることもできます。

家に持ち帰って残りの半分をすりおろして使ってみましたが、根本ではない部分でも、十分美味しくいただけました。

また、すり鉢でゴリゴリとゴマをするのが面白く、食べるだけではないエンタメ性が高いのも禅寺そばの魅力です。

店舗データ

住所:伊豆市修善寺761-1-3

電話番号:0558-72-0007

営業時間:10:00~16:00

定休日:木曜日

駐車場:14台

潔くメニューはかけとざる2種類のみの「独鈷そば大戸」

修善寺で行列ナンバー1・2を分け合う、もう一方の人気店が「独鈷そば大戸」(とっこそばおおど)です。

実は「禅風亭なゝ番」と約60mしか離れていないため、片方が行列だったらこちらを狙うという使い方ができるお店でもあります。

こちらの建物は四角いビルっぽい建物ですが、格子戸や行灯看板を配して、江戸時代の旅籠のような雰囲気を漂わせています。

こちらも良い風情

ちなみに、こちらの店名は、弘法大師(空海)が修善寺において、独鈷杵(とっこしょ・どっこしょ)を使って温泉を噴出させたという伝説にもとづいています。

メニューは修善寺産の生しいたけなどがのる「独鈷かけそば」1300円と「独鈷ざるそば」1300円の2つだけとなっています。

テーブル席と座敷。座敷の窓からは修善寺を流れる北又川が見える

ざるそばには天城産の葉付き生わさびが付く

独鈷ざるそば

ざるそばは、おけざるに盛られたそばと葉付き生わさび、とろろ、2つの小鉢、ネギ、ツユが付くセットです。

こちらは長次郎の鮫皮おろしでわさびをおろすことができ、そばと合わせて食べられます。

また、小鉢の評判がかなり高く、自分が食べた時も、ほっくりとしたかぼちゃの煮物が絶品でした。

なお、こちらの生わさびは1グループ1本となっています、一人1本もらって、残った分は持ち帰りたいという人は「禅風亭なゝ番」にした方が良いと思います。

店舗データ

住所:伊豆市修善寺765-6

電話番号:0558-72-0247

営業時間:11:00~15:00

定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)

駐車場:8台

わさび雑学:わさびの辛味はすりおろした後に生成される

生わさび

「独鈷そば大戸」では、わさびは食べる直前におろすようにレクチャーされますが、これは辛味が発生しないようにするためだそうです。

わさびに辛さが発生するメカニズムは、わさびの細胞内にあるグルコシノレート(からし油配糖体)が、すりおろすことで組織が破壊され、それによって酵素が働き辛味成分の「アリルイソチオシアネート」を生成するのです。

そしてツーンと鼻が痛くなるのは、「アリルイソチオシアネート」がすぐに蒸発して気体になってしまう揮発性の高い物質のため、口の中から鼻へと通り、鼻の粘膜を刺激して痛さを感じるのです。

まとめ

修善寺の人気蕎麦屋はどちらも葉付き生わさびが付くお店でした。

風味と香りの良いわさびがそばの味を引き立て、とても美味しくいただけます。

また、2店舗とも修善寺の中心街にあり、車でのアクセスはもちろん、修善寺駅から東海バスを使ってすぐという好立地なのもポイントが高いです。

修善寺観光の前後に立ち寄るにはベストなお店でしょう。

修善寺のメジャースポット「竹林の小路」

ただし、共に営業時間がお昼だけなので、そこだけは注意して下さい。

「禅風亭なゝ番」のおばちゃんに聞くと、「昔は宿から人が出てきていたが、最近はみんな宿に篭ったきりで出てこないから、お店を開いてもしょうがないのよ」とおっしゃっていました。宿の過ごし方も時代によって変わってきているんですね。

あと、修善寺では「朴念仁」というそばのお店も評価が高く、いつか行ってみたいと思っています。