飛行機の座席の革命的進化「寝台」「立ち席」で空の旅が変わりそうな気配

国内旅行でも、国外(海外)旅行でも、飛行機は目的地までひとっ飛びで非常に有効な移動手段です。

ただ、移動距離が長かったり、深夜のフライトだと眠るのに一苦労したりします。
また、近距離で乗っている時間が短いのに「ちょっと価格が高い」と感じることもあります。

それらの問題を簡単に解決する、新たな座席が相次いで開発されているのでここで紹介したいと思います。

エアバスが発表した寝台モジュール

航空機製造メーカー最大手のAirbus(エアバス)は、モジュール式の寝台を発表しました。モジュールとは、ブロック状にして後から組み込んだり、取り外したりができるシステムのことです。

寝台モジュールが組み込まれるのは、なんと飛行機の貨物スペースの中。飛行機での貨物輸送は需要が減っていて、空いたスペースを有効活用でき、ユーザーも横になって寝られるというwin-winのシステムです。

搭乗客は、まずは離陸の時は席に座ってシートベルトを着用しなければいけません。これは、航空法などで決められたことだそうです。

なので、離陸してしばらくたって、シートベルト着用ランプが消えたら、いそいそと寝台へと移動することになります。寝台へ移動する人が増えたら、寝台利用しない人も隣が空いてスペース広く使えて良いですよね。もう1人winの人が出るわけです。

さて、寝台利用者は、通常座席のあるフロアから、階段を使って貨物スペースの寝台モジュールへと移動します。

貨物スペースは超寒いというイメージがあるかもしれませんが、ちゃんと空調によって暖かさは保たれるそうです、当たり前ですよね。でも、トラブルで寝てる間に高度1万メートルで氷点下になったりしたら、怖いなーってのもありますね、ここはエアバスのテクノロジーを信頼しましょう。

んで、実際の寝台モジュールは、通路脇に2段ベッドがいっぱいあるというデザイン。カーテンなどはなく、スライド式のドアで目隠しする感じでしょうか。イメージ画像では物を置く台やイスなども見えます。

基本的に寝るだけのスペースという感じですが、白を貴重にシンプルスタイリッシュな感じ。日本のカプセルホテルの少し高級バージョンって感じです

あとモジュールは寝台タイプだけではなく、子どものプレイルームや立食ができるラウンジ、会議室、医務室なども用意されているようです。

プレイルーム

医務室。お年寄りが多いフライトで有効!?

子供がめっちゃ多いフライトではプレイルームを航空会社側が用意して、移動しながら会議したい場合はユーザー側から会議室をリクエストするというような使い方もできるかもしれません。

立食ラウンジ。入口に自販機があるので、ドリンクやカップラーメンとかあったらいいですね

カンファレンスルーム(会議室)

対応する機材は世界の空で1300機以上が飛んでいるA330型機。複数の航空会社はモックアップに対して好意的な反応を示しいるとのことで、早ければ2020年には実用化される見通しです。

ちょこんと腰掛ける感じの「立ち乗りシート」も開発

「Aviointeriors Skyrider 2.0」

こちらはイタリアの航空機関連メーカーAviointeriorsがデザインした脅威の立ち乗りシート「Aviointeriors Skyrider 2.0」です。立ち乗りと言っても、小さな座面があり、シートベルトを締めたり、座ったりすることは可能です。

2.0というバージョンが示す通り、この会社、以前にも立ち乗りシートを提案しています。それが2010年発表の「スカイライダー(SkyRider)」。

初代Skyrider

足の長い外人さんだと結構きつそう(逆に日本人なら余裕!?)

その際には、「世界最悪のシート」などと酷評され、アメリカ連邦航空局の承認を得られないなど散々でしたがAviointeriorsは全く諦めてはいませんでした。ドイツのハンブルグで開催された2018飛行機インテリアエキスポで満を持して発表されたニューバージョンはどのような進化がなされたのでしょうか。

前バージョンと見比べてみると、お尻を置く場所、座面は2.0のほうがわずかに前傾しているように見えます。

「Aviointeriors Skyrider 2.0」

座席間の距離は58センチ(通常のエコノミーのピッチは約79~84cm)と前バージョンと変わりませんが、乗客数を20%増やすことができ、標準的なエコノミークラスのシートよりも重量が50%少なく、部品点数が少ないのでメンテナンスコストを最小限に抑えられるそうです。完全に航空会社寄りのメリットしか発表されてませんね。

構造図。天井にポールを突き立て、吊り下げ式にすることで重量削減してるんですね

でもわざわざ8年もの間研究を重ねて発表した新バージョンです。乗客の安全性や乗り心地などが改善されているのだと思います。

かつて低コスト、オプション料金もりもりで有名なアイルランドのLCCライアンエアーや日本にも就航している春秋航空が立ち乗り席の導入を検討していると発表したことがあります。

荒唐無稽に見えて、短時間のフライトなら実はユーザーにも航空会社にもメリットが大きいかもしれない、立ち乗り席。実現するかどうか、かなり楽しみなアイデアの一つです。

まとめ

寝台は信頼と実績のAirbusエアバス製なので、実現は間違いないでしょう。

立ち乗りはどうでしょうか、再び不認可なのか、それとも実装が叶うのか、かなり気になる存在です。

これだけ席間をつめて乗客に不自由を強いているんですから料金はかなり抑えて欲しい所。公式発表では乗客数を20%増やせるとのことで、ならば価格は1.5~2割引ぐらいして欲しいかなって感じです。もし、これが日本路線のある春秋航空、春秋航空日本に導入されたら、速攻で乗ってみようと思います!