「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、12の遺産をどうやって巡るのかを、基本情報や熊本入りも含め、9ページに渡って紹介してきました。
最後のページでは、世界遺産見学だけに絞り、ルートや交通手段、かかる費用について紹介していきたいと思います。
【目次】
※レンタカーの場合、車種はヴィッツやフィットのような小型乗用車を想定。
※ガソリン代は燃費15km/L、レギュラーガソリン147円/Lとして計算
※2名以上ではないと参加できないツアーがあるので、2名での旅を想定。
※1日目の熊本入は交通手段や過ごし方でかなり差が出るのでここには含めていません。
目次
熊本を出発し3つの遺産を巡り長崎で宿泊するパターン。
+集落内での徒歩での散策
+長崎での宿泊費・各所での食事代など
250.5km移動、費用は1万7922円。
長崎を出発し船で五島列島へ渡り、福江島ではレンタカーで簡単な観光(福江島1周)。その後、ツアーに参加して久賀島、奈留島を巡り、最後は中通島で解散という一日です。
+中通島での宿泊費・各所での食事代など
256km移動、費用は1万9784円。
今日のルートは、宿泊場所の中通島・有川集落を出発し、「頭ヶ島の集落」を見学後、有川集落に戻って食事をして次の島へと移動すると仮定してのルートになります。
+集落内での徒歩での散策
+小値賀島での宿泊費・各所での食事代など
49km移動、費用は3330円。
野崎島は無人島です。ここへ渡るには、小値賀島から町営船はまゆうで渡るしか手段はありません。
また、島に渡ってからは、野崎集落・野首集落以外のスポットへは基本的にガイドを伴うツアーでの移動が推奨されています。なぜなら、山道にはイノシシが出て、大怪我や遭難の恐れがあるからです。
ここでは、野崎島には個人で渡り、島でガイドツアーの「舟森集落跡を巡る舟森トレッキング」に参加し、その後、「野崎島自然学塾村」で休憩、個人で野首集落・野崎集落を見学するコースでルート・費用を計上しようと思います。
+集落内での徒歩での散策
+小値賀島での宿泊費・各所での食事代など
38km移動、費用は5000円。
五島列島での世界遺産見学が終わり、今日は本土に戻る日です。
ただ、長崎・佐世保に着いたらすぐに本土から近い島の世界遺産に行きます。
佐世保から黒島へ行くというルートになります。
黒島に行ったら、帰りは佐世保に戻って佐世保泊です。
+佐世保での宿泊費・各所での食事代など
約138km移動、費用は7110円。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」も残す所を4つ。
7日目は佐世保でレンタカーを借りて、平戸の聖地と集落に登録されている[中江ノ島][春日集落と安満岳]を巡ります。
その2つを見たら、帰りは平戸に立ち寄って観光し、また佐世保に戻ってきます。
+佐世保での宿泊費・各所での食事代など
約118km移動、費用は8486円。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を巡る旅も最終日です。
8日目は前日借りたレンタカーで佐世保を出発して、絶景と名高い展海峰に立ち寄り。
それから世界遺産の外海の大野集落・出津集落を訪れます。
観光を終えたら長崎へと向かい、長崎で宿泊、もしくはそのまま長崎空港から帰路に着くというルートになります。
+(長崎での宿泊費)・各所での食事代など
約102km移動(長崎宿泊の場合)、費用は2250円。
移動距離は合計で約950km。
費用に関しては、これに熊本までの交通費と宿泊費と食事代が加算されます。
東京から飛行機に乗るとして往復で約3万円。
宿泊は安めの宿で1泊5000円として8泊なので4万円。
食費は1日2000円として約1万5000円。
費用は総計で約15万円となります。
熊本までの飛行機をLCCにすれば1万円安く。
宿をゲストハウスなどにして1泊3000円にすれば1万6000円安く。
などなど、コストカットできる部分はありますが、10万円を超えることは確実な旅となっています。
旅行会社のツアープランを見てみると、クラブツーリズムでは五島列島縦断で10万円~、長崎天草の教会巡りで6万円~のプランがあり、12の資産全部をめぐるツアーというのは見当たりませんでした。
また、ユーラシア旅行者では羽田発7泊の「長崎と天草地方の新世界遺産候補を制覇する旅 7日間」を催行。旅行代金は258,000円となっています。
7日分の手配手続きをやってもらって10万円プラスをありと考えるか、なしと考えるかはそれぞれだと思います。
とにかく、全部見ようとするなら1週間は確実にかかる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。行くならば、十分に準備してから、存分に楽しんで下さい。