自然豊かな福島県にはたくさんのキャンプ場があります。色々なキャンプ場を行き倒している友人が見つけてきたのが、ホームページなし、陸路では車でアクセス不可、営業期間が基本7・8月と短期、行くには管理人さんの携帯電話番号を入手して直電するしかない、というかなり難易度の高いキャンプ場「いかり潟キャンプ場」でした。
しかし、難易度の高さに比例して、人が入ってこない環境は桧原湖(ひばらこ)湖畔の静かさや豊かな自然を独り占めできて、これまでにないキャンプ体験が可能です。日が高いうちはBBQしたり、湖で泳いだり、木に登ったりとアクティブに、そして日が傾けば、赤に染まる湖面を眺めてまったりして、夕食もまたBBQして、そして夜が深まると周囲は光害が少ないので満点の星空の下、天体観測や流れ星も見られます。
モンゴルで馬を駆って1週間キャンプをしてきたような剛の者でも、このキャンプ場が気に入ってシーズンに4回も行っていました。それだけ凄いポテンシャルのある場所なんです。
ここでは、そんな「いかり潟キャンプ場」の素晴らしさを色々とご紹介したいと思います。
目次
船でアクセスするという冒険感で最初からテンション上がる
キャンプ場に行くためには、まず渡し船を停泊している桟橋付近でキャンプ場のオーナーであり管理人の「吉田さん」と合流しなければいけません。
待ち合わせ場所となっている桧原湖遊覧船発着所の駐車場は、Googleマップで言うと、桧原湖湖畔の食事処「北の茶屋」「むらびと」の間を入った場所。ここは桧原湖遊覧船に乗るお客さんや、食事処利用者用の駐車場のようですね。
ナビに住所を入力するなら「桧原湖遊覧船」(乗り場)の福島県耶麻郡北塩原村桧原湯平山1110でいけると思います。有名な観光地でナビするなら、五色沼の柳沼が良いでしょう。
事前に連絡しておいた時間に駐車場に着くと、そこで吉田さんが出迎えてくれます。
まず、この駐車場でキャンプ場に持ち込む荷物を下ろします。一度キャンプ場に行くと忘れ物を取りに行くのにまた船を出していただかないといけないので、忘れ物に要注意です。
荷物を下ろしたら、車はこの駐車場に隣接するキャンプ場専用の駐車場へ移動します。ほんとすぐ隣なので、車で1分、車を置いて歩いて戻ってきて1分って感じです。
その間にドライバー以外の人たちは、遊覧船が停泊している隣の桟橋に係留されているキャンプ場の船に荷物を積み込んで、出発準備を整えます。
船は定員10人ぐらいだったかな?今回は6人乗って、それプラス各自の荷物、大量の食材を乗っけても全然大丈夫でした。
船は桧原湖遊覧船の船着き場を出発して、大体1.5kmほどの距離を5分ちょっとでキャンプ場の船着き場に到着です。
道中は湖を抜ける風を浴びながらの爽快なクルージング。時々水しぶきがちょろっとかかったりします。風の強いときは結構かかるみたいなので、水は絶対かかりたくないって人はレインコートなどの防水アイテムで対策しましょう。キャンプに行く人でそんな人はごく少数だとは思いますが。
そう言えば雨のときはどうするのだろう、船の後ろにシートっぽいのあったから、みんなでかぶって行くのかもです、それもまた楽しそう。
あと、キャンプ場の手作り桟橋に降り立った瞬間のワクワク感がすごいです。ラピュタのパズーじゃないけど「きっと楽しいことが始まったんだ!」って予感が押し寄せます。
キャンプ場についたらコテージ選び
上陸したらまずはワクワクをなんとか抑えて拠点選びです。定員4名ほどのコテージは船着き場周辺のエリアには25棟あり、着いてから自由に選べます。我々が利用した日は、他に1組しかお客さんがいなかったので選び放題。なので船着き場とBBQスペースに近い2棟を使わせて貰いました。希望すれば2名、2名、2名で3棟使ってもOKとのこと、なかなかに自由です。
コテージについては次のページの施設紹介で、内部詳細を説明します。
テント泊の場合
テントサイトを利用する場合は、船着き場と管理棟の間の平地を利用します。そこまで広いスペースではないので、テントは普通サイズので10張までって感じです。もし10張あったら、ちょっと窮屈な感じがしちゃうかも。でも、そこまでキャンプ場が混むことがないので、基本ゆったり張れると思います。
なお、シーズン4回利用している友人によると、「いつも貸切状態」とのことです。
キャンプ場で楽しめること
遊泳・水泳・スイミング
目の前の美しい桧原湖で泳ぎ放題です。桟橋に作られた簡易飛び込み台からダイブしてそのまま沖に浮かぶ無人島を目指して泳ぐも良し、ボートで好みのポイントまで行って、そこからエントリーしても良し、とにかく自由に泳げます。淡水はあまり身体が浮かないので、遊泳時はライフジャケット着用がキャンプ場のルールです。
BBQ
湖畔のステキなロケーション、緑豊かな自然の中でのバーベキューは最高に気持ちがよく、ビールが美味しくって、お肉もモリモリ食べられます。肉が焼けるまでのあても色々買って行くと良いです。
食材を購入する場所として適当なのは、キャンプ場の最寄りのインターチェンジ猪苗代磐梯高原ICから5分、そして桧原湖遊覧船発着所の駐車場まで約25分の場所にある「リオンドール猪苗代店」がICからキャンプ場までのルート上にありベストです。
肉だけじゃなくて、色々な生鮮品、串焼きの貝類、殻付きエビとかBBQに適した食材がいっぱいありました。
ちなみに、リオンドールの東隣には同じようなスーパーのヨークベニマル猪苗代店もあるので、時間に余裕があれば品物の見比べしてもいいです。
桧原湖畔探勝路で森のなかの散策や吊り橋渡り
いかり潟キャンプ場は車でアクセスできない陸の孤島ですが、遊歩道の「桧原湖畔探勝路」がすぐ脇を通っています。この道は森の木々の中を通ったり、湖畔の絶景を眺めたりと、景色の変化が楽しい遊歩道。キャンプ場から北の方に進めば、徒歩2分ぐらいで吊り橋にも出られます。
ちなみに国道459号からキャンプ場まで、遊歩道で約25分です。
ボート遊び
ボートは3タイプ4隻が借りられます。自分の好きなボートで桧原湖に漕ぎ出しましょう。
釣り
ボートに乗って好きなポイントに行くのも良し、岸で釣っても良しです。桧原湖で釣れるのはブラックバスやブルーギル、鯉、ナマズなどです。私が行った日はファミリーのお父さんが鯉を釣ったけど、船にあげる目の前で糸を切られちゃったそうでかなり悔しがっていました。
吉田さんによると、桧原湖のコイはくさみがないので刺し身で食べられるとのこと。お父さんがバラしたコイは60cmぐらいあったそうで、そうなると20人前ぐらいのお刺身パーティーができたそうです、うちらもご相伴にあずかれた感じだったので残念。
ペットと一緒に遊ぶ
いかり潟キャンプ場は犬や猫などのペット同伴OK!テントはもちろんコテージ内で一緒に寝ることもできます。基本、トイレのしつけが出来ていることが望ましいですが、万が一コテージ内でおしっこしてしまっても、タイルごと交換できるので安心してください。
景色・環境を楽しむ
無理にアクティビティを楽しまないでも、キャンプ場でまったりしながら見る桧原湖の景色は最高です。湖面でキラキラ反射する陽光、濃い緑に囲まれて空気が美味しい周囲の環境、湖面からそよぐ爽やかな風、感じ方は人それぞれだと思いますが、拠点を作ったら何もしないで、日がな同じ場所でのんびり過ごすのも“あり”だと思います。
さて、次のページでは無料レンタルアイテム、コテージ内部の紹介などの施設データ、連絡先などのキャンプ場の詳細データ、そして管理人の吉田さんの想いなどをご紹介します。
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