函館の主要な観光スポットは、夜景の函館山、異国情緒あふれる元町、新鮮な海鮮が楽しめる函館朝市、ショッピングエリアの金森赤レンガ倉庫、戊辰戦争最後の舞台となった五稜郭などがあり、各所は路面電車(市電)と路線バス(函館バス)を使って移動することができます。
乗り放題のフリーパスは、市電、函館バス単体、または共通券が販売されています。
目次
乗り放題乗車券を使う場合のお得度合い
例えば、函館空港に着いて、湯の川温泉の宿までバスで行って、市電に乗って函館駅に行って函館朝市でご飯、御飯の後は函館バスの元町・ベイエリア周遊号で金森レンガ倉庫へ、さらに元町に元町・ベイエリア周遊号で行って、すこし散策した後、夜は函館山登山バスに乗って函館山から夜景を楽しんで、帰りは市電で湯の川温泉まで帰る、というモデルコースの場合、料金は合計で1940円になります。
函館空港→湯の川温泉 函館バス240円
湯の川温泉→函館駅前 函館市電240円
函館朝市前→金森洋物館・BAYはこだて前 函館バス210円
金森洋物館・BAYはこだて前→元町公園前 函館バス210円
登山口入り口→函館山山頂 函館山登山バス400円
函館山山頂→函館駅前 函館山登山バス400円
函館駅前→湯の川温泉 函館市電240円
しかし、「市電・函館バス共通1日乗車券」なら1000円で済みます。一枚の乗車券で何度も乗り降りできて、しかもほぼ半額。これは絶対お得です。
乗り放題のチケットは複数用意されているので、函館滞在日数、訪れる予定に応じて使い分けるのがベストです。
市電専用1日乗車券(ICAS TICKET)600円
函館市電が1日乗り放題になります。市電の駅からダイレクトに行けるスポットは、元町や函館自由市場、函館競馬場、函館アリーナ、湯の川温泉など。駅からほんの少し歩くだけなのが函館朝市、元町公園、金森洋物館(金森赤レンガ倉庫)など。五稜郭公園前駅からバスを使ってアクセスするのが五稜郭となっています。
チケットは真ん中から折れる厚紙になっています。
函館バス専用1日乗車券(カンパス)800円
函館バスが1日乗り放題になります。乗れるのは函館駅を中心とした近郊エリアの路線バス、函館山登山バス、五稜郭・トラピスチヌシャトルバス、元町・ベイエリア周遊号、空港循環バス(とびっこ)などとなっています。利用範囲はこちら
市電の1日乗り放題乗車券より200円高いですが、その分バスは各観光スポットにダイレクトにいけます。正直、バスは市電と並走していて、さらに、市電では直接行けない五稜郭や函館山にも行けるので、広範囲に回る人にはこちらがおすすめです。
市電・函館バス共通1日乗車券1000円・2日乗車券1700円
市電と函館バスが両方共乗り放題になるチケットになると1日だけではなく、2日券も登場します。
2日あれば、上記であげたモデルルートのほかにも、トラピスチヌ修道院や香雪園、四稜郭跡など、中心地から少し離れた名所にも足を伸ばすことができます。
市電・函館バスの1日・2日乗車券提示で割引・サービス・プレゼントあり
なお、この1日・2日乗車券を提示すると料金が割引になったり、記念品が貰えるなどの特典がある見学施設・レストラン・土産物店などがあります。
有名所では北島三郎記念館が入場料金100円引き、函館山ロープウェイがオリジナルポストカードプレゼント、摩周丸が入場料金50円引き、はこだて自由市場での買い物で各店舗で100円キャッシュバック、五島軒で飲食類の5%割引などとなっています。詳細はこちら
1日乗車券や共通2日乗車券の販売所
市電・函館バスの車内、函館バス乗車券販売所、函館市駅前観光案内所、ホテルのフロント、コンビニエンスストアなどで販売しています。
ホテルはラビスタ函館ベイや函館国際ホテル、フォーポイントバイシェラトン函館、ホテル法華クラブ函館、ホテル万惣など有名所、大手ならだいたい扱っています。
ただ、コンビニはどこのお店でも扱っているわけではなく、セブンイレブンとファミリーマートの一部7店舗のみ(北海道で有名なセイコーマートや函館で展開するハセガワストアでは取扱なし)となっています。
また、ホテルやコンビニでは一部の乗り放題チケットのみの取扱ということもあるので、一番簡単な購入場所は、最初に乗った市電やバスの車内(運転手から購入)ということになります。
販売場所の一覧はこちら
はこだて旅するパスポート&フリーパス 1日2500円、2日3380円
函館内と近郊の市町(北斗市、七飯町、鹿部町、森町)限定で、JR北海道(普通列車普通車自由席)、函館バス、函館市電、道南いさりび鉄道が乗り放題になる乗り放題チケットです。
私はトラピスト男子修道院を訪問するのに道南いさりび鉄道を利用するつもりだったので、このチケットの利用を検討しましたが、ちょっとコスパが悪いと感じました。
私の予定でチケット不使用だとルートと利用交通、金額は以下の通り。
湯の川温泉→函館駅前 函館市電240円
函館駅→渡島当別 道南いさりび鉄道740円(函館バス690円も利用可能)
渡島当別→桔梗 道南いさりび鉄道590円・JR函館本線210円
桔梗→桔梗小学校前 函館バス140円
昭和1丁目→函館駅前 函館バス270円
函館市電、道南いさりび鉄道、JR北海道、函館バスとまんべんなく函館の公共交通機関をつかうので、通しのフリーパスがあると便利なのですが、合計金額は2190円。フリーパス だと1日2500円なので損する勘定になります。割と1日、朝早くから行って、いろいろ乗ってこの金額だったので、はこだて旅するパスポート&フリーパスで得をするルート設定って難しいなと感じました。
販売場所はJR北海道主要駅(函館・五稜郭・桔梗・七飯・大沼・大沼公園・森・八雲・長万部・奥津軽いまべつ・木古内・新函館北斗)、ツインクルプラザ函館支店です。
なお、このチケットは1日間用は2019年3月31日(日)まで、2日間用は2019年4月1日(日)までの限定発売になっています。※2019年4月1日以降、2019年版が発売される可能性もあります。
はこだてスペシャルチケット2018 1冊2700円
函館市電もしくは函館バスの1日乗車券と函館の乗り物や観光施設利用に使えるポイント券がセットになったユニークな1冊綴のチケットです。
利用例としては、まずは公共交通機関として函館市電1日乗車券600円or函館バス1日乗車券800円で各観光地を回ります。さらにポイント券で、函館で最もメジャーな観光施設の函館山ロープウェイ往復搭乗8枚(通常料金1280円)+五稜郭タワー6枚(一般900円)+函館市旧イギリス領事館1枚(入館300円)の3つを回ります。通常の各サービス、施設で料金を払うやり方だと3080円~3280円かかるので1冊2700円のはこだてスペシャルチケット2018を利用したほうがお得になります。
なお、本チケットの利用期限は2019年3月31日までです。また、おそらく2019年4月1日からは「はこだてスペシャルチケット2019版」が発売開始されるはずです。
販売場所は観光案内所(函館駅、元町公園)や函館空港総合案内所などです。
まとめ
函館の市電やバスの料金は、初乗りで210円です。路面電車なら3回、バスなら4回乗り降りするなら乗り放題の1日乗車券を買ったほうがお得になるチケット、しかも特典を受けられる店・施設もあるので、これは利用しない手はありません。市電とバスがフリーパスになる1日・2日乗車券で安く賢く函館の町を観光して下さい。
また、訪れる観光地・施設が明確に決まっているならはこだてスペシャルチケット2018もお得になると思います。
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