函館自由市場、土方歳三最後の地、元町散策、塩ラーメンな一日【函館旅行記その3】

函館の旅も3日め。今日はまず函館三大市場の一つ、自由市場に行きます。ここで価格調査してぼったくりと名高い函館朝市との価格比較をしてみたいと思います。

その後は、今日も元町散策です。昨日時間的な都合で行けなかったところと、入るつもりだったのになぜか外観だけ見てスルーしてしまった物件を巡ります。

あと、初日に塩ラーメン1杯食べたっきりなので、今日はラーメンも食べに行きたいと思います。

この旅行記は2018年4月23日(月)のものです。

目次

大きな箱の中にお店がひしめく函館自由市場

大箱や小売店がごちゃごちゃになった函館朝市とは異なり、「自由市場」は大きな箱の中にお店が収まっています。

自由市場外観

最寄りの駅は、函館市電(路面電車)の「新川町」駅。駅を降りて徒歩1分で自由市場着です。入り口は路面電車が通る大通りに面しているのですぐにわかります。

自由市場の営業時間はAM8:00〜PM5:30。到着したのは午前10時40分、昨日の函館朝市は6時40分頃だったけかな、到着で閑散としていましたが、この時間の自由市場はそこそこ人が入っているという感じです。

とりあえず朝ごはんが食べたいので、自由市場のらーめん専門店「麺屋いなせ」に行きます。塩ラーメン670円は、麺がしっかり、少し塩気がありますがスープはあっさりなのにキレが良く美味しかったです。価格は高めですが、菜っ葉やノリ、チャーシュー、ゆで卵、ネギ、メンマと具材が豊富なのも嬉しいです。

塩ラーメン670円

お腹を満足させて自由市場見学へ、「麺屋いなせ」のほかにも、食事処は注文を受けてから市場で素材を買ってくるという海鮮丼や定食のお店「市場亭」、喫茶店の体裁ながら人気は銀だら定食やいか刺し定食という「マルシェ」があります。

市場亭外観

自由市場もその多くが海産物。カニ、エビ、イカ、タラ、ホッケ、紅鮭、貝類、ウニ、イクラ、いかめし、海藻類、など、函館朝市とほぼ同じような品揃えでした。価格の比較については、後日行った中島廉売と一緒に、別の記事でまとめたいと思います。

海産物がズラリ

土方歳三最後の地へと向かう

自由市場での朝ごはんと価格調査を終えた後は、「土方歳三最後の地」に行ってみます。

今、ちょうど新選組を題材にしたマンガ「ちるらん」というのを読んでいるのですが、事実ベースのフィクションとはいえ、土方歳三かっこいいですね、武士の時代が終わろうとする中、刀に生きようとする男たちの生き様は、滅びの美があって良いです。

さて、「土方歳三最後の地」は「自由市場」から徒歩8分とすぐそばです。場所は若松緑地公園の中。

奥に見える門が一本木関門

土方歳三は五稜郭からここにあった一本木関門にやってきて、ここで戦闘の指揮をとりましたが、奮戦かいなく新政府軍の銃弾に倒れてなくなります。

石碑の前には多くの花が生けられ、今でも新選組・土方歳三の生き方に共感するファンが多いことが伺えます。

左が石碑

老舗のラーメン店・滋養軒で本日2杯目の塩ラーメン

さて、さっきの朝ごはんから40分ちょっとしかたっていませんが、次はまた塩ラーメンです。

お店は、ワンコイン500円で塩ラーメンが食べられる「滋養軒」。

函館朝市のワンコイン丼はミニ丼ながら具材がいっぱいで美味しかったですが、こちらのワンコインラーメンはどんな塩梅でしょう。

お店の開店時間はぐるなびや函館市公式観光情報はこぶらを参考に11時30分だと思っていましたが、11時30分ちょうどにお店に着いたらすでに開店していました、しかも、店内満席で、店内で待ちが4人いる状態。

完全に出遅れました

そしてこれからラーメンが提供される処って形だったのでたぶん11時20分頃には開店しているのだと思います。

ラーメンはだいたい6人前ぐらいまでがワンロットという感じ。なので、店内のカウンター3人、テーブル3卓分、そして私の前のお客さんをさばくまでに30分ぐらいかかり、自分のラーメンが着丼したのは12時過ぎでした、30分待つとは、ちょっと予定外でした。

しかも最初の20分ぐらいは立っての待ちだったのでわりとしんどい。そして後ろには10人ぐらいの行列ができていました。

着丼した塩ラーメン500円は、自家製麺の麺がぷりぷり、スープは滋味深く、美味しかったです。トッピングがシンプルなので500円、ちょうどよい価格だと思います。

塩ラーメン500円

お店がぎっしり詰め込まれた大門横丁を偵察

ラーメンが美味しかったので待ちの疲れもわりとすぐに忘れました。これでまずかったら、並んだ時間まで苦痛の記憶として残されるから悲惨です。

次は昨日、行きそびれた元町の「レトロ建築」と「最古・発祥の地」巡りです。

と、その前に少し気になっていた、駅前の「大門横丁」を偵察。

ここは、約35m×12mのスペースに居酒屋やラーメン店、ジンギスカン店など26店舗がひしめく作られた横丁。各店舗は、小さくて5~6人ほどしか入れないというサイズで、店主やお客さん同士の交流が楽しい場所です。

小さなお店がぎっしりの横丁スタイル

行ったのは12時20分ぐらいでしたが、すでに1杯やっている店もあり、けっこう面白そうだと思いました。

再びの元町散策 北海道坂本龍馬記念館からカール・レイモン歴史展示館まで

距離1.5km

大門横丁は今後の訪問候補に入れておき、1日ぶりの元町散策を再開です。

まず、函館市電の「十字街」駅で降りて、「北海道坂本龍馬記念館」の外観をチェック。

竜馬は北海道に上陸したことはありませんが、蝦夷地開発や移住の計画を立てていたそうで、そのゆかりから記念館が立てられたそうです。

展示は坂本龍馬の子孫をテーマにしたもの、あまり興味がないのでここはスルーです。

記念館とは道を挟んだ向かいにある坂本龍馬の銅像。なぜか「イチバーン!」ポーズ

次は昨日も行った「金森赤レンガ倉庫」。実はここに「日本最初の気候測量所」があったそうで、それを記載した案内看板があるとのことで見に行きました。

それから「高田屋嘉兵衛資料館」へ。ここでは日本最古のストーブが見られます。

高田屋嘉兵衛資料館

次は「函館市文学館」へ。ここはあまり興味なしでしたが、昨日の「函館市北方民族資料館」で購入した共通券の対象だったので入ってみました。展示については、石川啄木って北海道をうろうろしてるなーって感想です。

館内で唯一写真OKな啄木像

そして元町の坂を上がり始め、「日本基督教団函館教会」の外観を見学。扉はしまってました。さらに歩を進め、ドイツの伝統技術で作るソーセージのお店、「レイモン・ハウス元町店」の2階にある「カール・レイモン歴史展示館」を訪問。

函館に来るまで全く知らない人でしたが、ソーセージに対する熱情、そして政治的な先見性と凄いひとだとわかりました。この展示をみたら、1階に降りてソーセージを買わないという人はいないのではないでしょうか。

ソーセージ製造機とカール・レイモン氏

ソーセージの純粋な美味しさに、カール・レイモン氏の情熱という情報が加味されて、美味しく食べられます。ソーセージに合うビールも色々あるので、散策途中の軽い食事休憩にはもってこいです。

レイモンドッグ300円とドイツビール・ヴァルシュタイナー601円

カール・レイモン歴史展示館から高田屋嘉兵衛銅像まで

距離2.0km

次は日本初の鉄筋コンクリート造りの本堂がそびえる「」です。ここには以前、「叶同館」という外国人接待用公館があり、そこをスタジオに田本研造という写真家がかの有名な土方歳三の写真を撮ったそうです。

東本願寺函館別院のコンクリート製本堂

そしてまた大三坂を上り、「カトリック 函館 元町教会」「函館ハリストス正教会」「函館聖ヨハネ教会」の順に教会を見学。「函館聖ヨハネ教会」以外は内部を見学できるのですが、うっかり「カトリック 函館 元町教会」はスルーしてしまい「函館ハリストス正教会」だけ中を見学しました。小さな教会ですが、なかなかに荘厳で思わず背筋を伸ばすような軽い緊張感の漂う良い教会でした。

函館ハリストス正教会

ここで15時。次はどうしようかなーと迷いましたが、さっきビールを飲んだせいで小腹が空いています。ここは函館のソウルフード「くじら汁」が食べられる「茶房 菊泉」に行くことにしました。

お野菜いっぱい、そしてクジラの表皮「塩クジラ」が入るくじら汁550円

ラブライブ!の舞台でもおなじみの「茶房 菊泉」。アニメの聖地であることを覗いても、古民家の雰囲気、そしておいしい「くじら汁」でオススメのお店です。ちなみに、アニメの中で鹿角理亞 (かづのりあ)というキャラクターが自室として使っていた場所も喫茶スペースとして利用可能です。

お店の人は「りあちゃんの部屋」と呼んでいました

お店の雰囲気が良いとゆったりできて、体力回復にはもってこいです。

元気になって散策を再開、次は、日本人設計としては日本発の近代水道「元町配水場」です。

一見、なんにもないただの原っぱですが、この下には、地下迷宮のような水を貯める空間が広がっているのです、見たい。

元町配水場、この地下に貯水スペースが広がる

RPGの地下ダンジョンや神殿を思わせる貯水スペース

そこからは、「函館ロープウェイの山麓駅」「函館護国神社」「高田屋嘉兵衛銅像」と見て回り、夜はライトアップ関連を撮影したかったので、一度宿に帰って昼寝することにしました。

今日の徒歩距離は3.5km、昨日と比べてだいぶ少ないので疲れもそこまで溜まっていませんでしたが、実際3日目で疲れていたのでしょう、ベッドに入って速攻寝ました。

昼寝して元町のライトアップ撮影へ

2時間ぐらい昼寝して、また函館市電に乗って元町へ。

三脚担いでライトアップしている建物を片っ端から撮っていきます。

ベイエリアでは、レンガ造りの「函館美食倶楽部」、外壁工事中の「明治館」、人影がぜんぜんない「金森赤レンガ倉庫」、函館港をクルーズする「観光遊覧船ブルームーン」、ちょっと未来的な「ラッキーピエロ マリーナ末広店」を撮りました。

赤レンガ倉庫って、夜も人がいると思ったら、20時で全く誰もいませんでした、意外。

金森赤レンガ倉庫

それから元町エリアに入っていって、「旧第百十三国立銀行本店(SEC電算センタービル)」「旧富士銀行函館支店(現HakoBA 函館 -THE SHARE HOTELS-)」「旧函館貯蓄銀行本店(SEC末広ビル)」「函館市文学館」「旧金森洋物店」「北海道第一歩の地碑」「旧函館区公会堂」「JOE&RACCOON」「旧函館西警察署庁舎」「太刀川家住宅店舗」「旧堤商会事務所」「古民家」「函館市電(路面電車)」とばんばん撮っていきました。

函館市文学館

函館の石造りの洋風建築は均整の取れた建物が多く、真正面から撮ると凛としていてカッコいいいし、斜めとか見上げても陰影が美しくて良いです。

旧富士銀行函館支店

夜景撮影は1時間ほど。お腹が空いたので、「ハセガワストア」で豚肉なのにやきとり、そしてそのやきとりがのったお弁当「やきとり弁当」を購入。ここは注文がはいってから肉を焼きます、あつあつです。最初30分待ちと言われて引きましたが、10分少しで出来上がりました。そして宿に持って帰って美味しくいただきました。

ごはん200g豚精肉3本のやきとり弁当(小)490円

3日目を終えての感想・まとめ

市場と塩ラーメン、土方歳三最期の地、そして元町散策という大まかに4本立てだった3日目。

活気ある市場は見ていて楽しいし、もし夕方に見ていたら色々買ってしまいたくなる魅力的な海産物ばかりでした。

塩ラーメンは美味しいし、散策も楽しいしで文句なし。

やきとり弁当もタレが美味しくて幸せでした。

うん、今日はあるきの距離もほどほどで疲れもそこまでなく、かなり完璧な一日でした。

あとは下見した「大門横丁」気になります。今回の旅程のどこかに行くことにしよう。

さて、明日は、事前に予約している「トラピスト修道院」の見学の日、完全に雨予報ですが、どうなるか、楽しみのほうが勝って気持ちよく寝れました。