いよいよ十数年ぶりの函館旅行も最終日です。
前回の記憶を辿ろうと思いましたが、思い出したのは五稜郭の城郭の上を歩いたこと、元町の坂の上から海を眺めたことぐらいでした。レトロな建物とか赤レンガ倉庫とか、朝市とかは記憶になかったので行ってなかったと思います。
函館は日帰りじゃだめですね、今回みたいに1週間もいる必要はないとは思いますが、数泊して食べて見てを回らないとその魅力は捉えきれないと思います。
実際、今回の旅でも行きそびれた場所はいくつか思い当たるので、近い内にまた来たいと思います。
さて、今日は朝食から贅沢な他品目のバイキング、そしてトラピスチヌ修道院で桜、さらに香雪園でも桜、それから摩周丸でガイドさん付きの見学、ラストに函館公園という流れです。
函館空港ではお土産も色々見て回りたいと思います。
この旅行記は2018年4月27日(金)のものです。
目次
ホテル万惣の部屋で日の出を見てからお風呂へ
早めに起床して東向きの部屋の窓から4時40分の日の出を望む。望みたいところだが、しっかりと雲がかかっており、太陽は顔を見せる気配がない。
仕方ないので朝風呂に向かう。お風呂は広いしいろいろな湯船あるし、アメニティ・設備は充実で文句なし。かなりレベル高い。
部屋に戻ってだらだらして、ようやく太陽が見えたのは6時になってから。遅いんじゃー
いくらや蟹のバラ身、焼き魚、肉、朝カレーなどが食べ放題の朝食バイキング
朝食は7時から。昨日夕食の開始時間に少し遅れたら結構並んでいたので、今日は開始前に行く。6時55分ぐらいにいくと、すでに15人ぐらい並んでいる、みんな気合い入りすぎ。
美味しいのはいくらや鮪、蟹のバラ身などを自由に乗せて作る勝手丼。ネーミングは釧路の市場でできる勝手丼から。
ほかにも朝からステーキとか、焼き魚とか、目の前で焼くパンとか、すごい豪華。朝から動けなくなる一歩手前の満腹です。
桜を見にトラピスチヌ修道院へ
8時にはホテル万惣をチェックアウトして荷物を預かってもらって、最初の目的地のトラピスチヌ修道院へ。
ここは火曜日に見学に行ったトラピスト修道院と同じ宗派のカトリック系・厳律シトー会(トラピスト会)の修道院。日本初の女子修道院です。
女子修道院、その言葉の響きからは、慎ましく暮らす修道女の皆様。そして祈りと慈しみに溢れた空間って感じですが、なんと、9時前だというのに観光バス3台分?いやそれ以上かもしれない中国人観光客が押し寄せていて、賑やかすぎな空間でした。
もともと、修道院の前庭的な場所は一般に公開されていて、修道女が暮らす空間は男子禁制という棲み分け。一応「これよりご静粛に願います」との看板は立っていますが、漢字を読めない外国人を観光客として受け入れている時点でこの騒がしさは修道院側に問題があると思います。
まあ無法地帯というほどではないので、賑やかなのも仕方ないと自分も観光開始。ここにもルルドを模した洞窟が作られています。
そして桜は全然咲いていません。少し小高い山のような場所にあるのでこっちは気温が上がらないのでしょうか。
トラピスト修道院と同じように修道女の手作りクッキーを売っている売店があります。併設して小さなスペースに展示も行われています。
賑やかなトラピスチヌ修道院からわりと静かな函館市市民の森へ
大騒ぎのトラピスチヌ修道院から道を挟んだ場所にある函館市市民の森を通り抜けてバス停に向かいます。来るときは迂回して普通の道路を通ってきましたが、少し時間があるので、16.3ヘクタールもある広大な自然を満喫したいと思います。
と、言ったそばから市民の森売店には長蛇の列。30人ぐらいいるでしょうか。みなさん、北海道ソフトクリームを買い求めるために並んでいるようです、そんなに美味しいのでしょうか、行列効果で気になってしまいます。
園内は結構アップダウンあります、そして適当に歩いたら谷の底のような場所に出てあせります。山で迷ったときは、の定説に従い、上へと上り元のルートに復帰できました。
桜の名所の一つ香雪園へ
トラピスチヌ修道院から普通の道路なら500mほどの距離にあるバス停でバスに乗り、「香雪園」に向かいます。
向かうと言っても、バスで直接「香雪園」にアクセスできるルートが検索されず、一番近くまで行って徒歩、という「四稜郭」と同じパターンです。
バス停戸倉中学校下で降り、北海道名物のセイコーマートを見てから坂道を上り、住宅街を歩いて20分弱、「香雪園」に到着です。
五稜郭公園はちょっと離れたところからでも桜が咲いているのがわかりましたが、こちらはうっそうとした森のような場所です。桜は確認…んーちょろっと桜だろうという木が数本ある程度です。
南東の端にある入口から入り、カエデ並木を歩き、中央付近の建物が集まっている場所へ。そこから芝生広場に行くと、小学生だと思われる集団が目一杯遊具で遊んでいました。ちょっとした遠足でしょうか。
そこから古民家を保存している「園亭」へ行こうとして、ホタル池へと下ろうかと思いましたが、ちょっと遠回りっぽいので、「園亭」の南からアプローチすることに。弓なりの橋を渡って「園亭」の庭をぐるっと回る感じで入口にたどり着きました。蛍池からだと、さらにぐるっと北側を遠回りだったので南側からで正解でした。
「園亭」は池を望む場所に立つ、茅葺きで書院造りの建物。「香雪園」は呉服商岩船峯次郎が作り上げた旧私有地で、「園亭」は変化に飛んだ園内でほっと一息つくのにふさわしい、心落ち着く建物になっています。
邸内には自由に入ることができます。内部の畳敷きの部屋は専用利用スペースということで立ち入り禁止。お茶会とか展示会では入れるのでしょうか。
邸内では、縁側を歩いて、部屋と部屋の間の廊下を歩き、小部屋に入り、復元トイレを見て、おしまいです。畳の部屋でごろんと出来たら最高なのに。絶対寝てしまいそうですが。
そこからは公園案内図にあったアカマツ並木とシラカバ林へ。シラカバはあまり白くありませんでした、さっきの市民の森のシラカバのほうが美しかった。
函館駅までバス&市電で移動。函館朝市では矢部浩之&宮川大輔を見る
次のスポットは函館港の摩周丸。ここからは結構距離があります。最初Googleマップで経路を調べたら、最初に「香雪園」に入った場所あたりにバス停があって、そこまで戻って乗るという検索結果でした。
戻るのめんどーと思っていたところ、Googleマップにバス停のアイコン発見。こっちのほうが近いじゃないかと行ってみたら、始発のバス停がありました、たまにGoogleマップはローカル線に対応してないことがあるのが辛い。
さて、函館バス14系統は素晴らしいことに函館駅行きの直通です。ただ、電車好きなので湯の川で降りて函館市電に乗り換えです。函館駅に付いたのは11時30分ぐらい。摩周丸のガイドツアーの予約は12時からなので、少し市場をうろついてから向かいます。そしたら函館市場でナインティナインの矢部浩之と宮川大輔の吉本コンビでロケやってました、写真撮ったらスタッフさんに×マークされちゃいましたが。
摩周丸のガイドツアーは完璧に面白い
摩周丸についたのは11時40分ぐらい。ちょっと早かったので、20分ぐらい自分でうろうろして、後からガイドツアーで補完しようと思ったのですが、その旨を伝えると、すぐにガイドさんを呼んでくれるとのこと、かなりフレキシブルです、素敵。
ガイドさんの解説は面白いです。それもそのはず、ガイドはかつて摩周丸の船長をやっていた方です。知らなかったことをいろいろ教えてくれ、聞けば答えが返ってくるというのは楽しい時間になりますね。
青函連絡船については、日本初というか世界初があったことを教えてもらったし、青函連絡船の凄惨な事故の記憶を伝えていたりとそもそもの展示内容も面白いです。
それが元船長さんの知識で補完されてより深く知れるのですからガイドは絶対申し込んでください、無料です。
函館旅行最後の花見をするため函館公園へ
摩周丸の後は、函館朝市でイカ釣りをするつもりでした。しかし、行ってみたら、無常にも本日床清掃のため12時30分終了との看板。この旅、わりとついてるついていないの差が激しかったです。
函館公園は函館山の麓にある、少し観光の中心地からは離れた場所にあります。それでも桜は8分ぐらい咲いていて、とてもいい感じ。動物園を見たり、屋台を眺めたり、日本最古の観覧車を発見したりと面白い公園でした。
あとから調べると、最古や最初がいろいろでてきて、もう一度行きたくなる公園でした。
函館空港からバニラエアに乗って成田へ
函館公園からは、函館市電に乗って湯の川温泉へと帰り、荷物をピックアップして空港へ向かいます。今日は、市電・函館バス共通2日乗車を買っていたので、ここからもバスに券でのれるのですが、函館帝産バス運行の「シャトルバス」は適用外なので気をつけてください。
函館空港ではおみやげを物色、六花亭、ROYCE、花畑牧場、白い恋人などの定番はどのショップにも並んでいて、なんだかうっとおしくて買う気がうせます。このへん天邪鬼なのどうにかしたいです。
結局、買ったのは有名土産のルタオのチーズケーキ。函館で小樽の名産を買うのもどうかと思います。
帰りの飛行機はチェックインが遅れたからなのか、窓側取れず。おとなしく、通路側に座り、静かに成田へと降り立ちました。
7日目を終えての感想・まとめ
最終日は花見はトラピスチヌ修道院・香雪園で✕、函館公園で◯。
観光は摩周丸◎、食事は朝食バイキング◎、函館朝市✕となかなかに浮き沈みの激しい一日でした。
最終日までわりとキツキツで予定を組んでも、まだ見たりない場所が多い函館。
来年あたりにもう一度これたらいいなーって、あまり旅から帰った時にまた行こうとすぐには思わない太刀なのに、珍しくそう思える旅でした。
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