呼子朝市は、輪島朝市(石川県)、勝浦朝市(千葉県)と並び日本三大の一つ。朝市の歴史は江戸時代の海産物(鯨肉や鮮魚など)と農作物の物々交換にさかのぼり、明治時代以降に商店街ができ、さらに賑わうようになったとのことです。
三大朝市は飛騨高山宮川朝市(岐阜県)を入れるバージョンもあるのですが、私は、輪島朝市以外の呼子、勝浦、飛騨高山の3つにいったことがあります。
呼子の特色はやはり、イカ、そしてその場で食べられるウニやサザエなどの海産物が素晴らしく美味しいことです。
ここでは、いろいろ食べたり見たりした、呼子朝市のことを紹介したいと思います。
目次
200mほどの路地に店や店舗で朝市を開催
呼子朝市は、国道204号から入る朝市通りで約200mの長さで露店・屋台が出ます。朝も早い時間から露店が準備し始め、お店も早い時間から開店します。
ほかの朝市と露店と店舗の構成比を比べると、勝浦は露店がほとんどを占め、高山宮川朝市は露店が多め、呼子朝市は露店7:お店3ぐらいの感じで、呼子朝市は店舗も多く朝市に参加しているという印象を受けました。
あと、お店からの「●●おいしいよー」とか「□□みていきなー」みたいな、呼び込みは呼子朝市が一番多かったですね、これ“呼子だけに”って言って良いのかどうかわかりませんが笑
なお、タイトルでは約60軒の露店としましたが、これは休日の数字で、平日は少し減って40店ほどの露店がでます。この数字も少し前までは休日70店、平日50店でしたが、出店者の高齢化もあり、少しずつ減っています。
活き造りも良いけどファストフード的なメニューも揃うイカグルメ
呼子と言ったらダントツのイチオシはイカです。それも生きているイカをさばき、身が透き通った状態で供される活き造りが有名。
種類は、ケンサキイカ(4月中旬~10月中旬)、アオリイカ(10月中旬~4月中旬)、ヤリイカ(1月~3月)が出されます、その中でも身が厚くて美味しいのがアオリイカだそうです。
ただ、活き造りは結構お値段が高く、元祖ともいわれる「河太郎」でいか活き造り(単品)2268円、人気の高い「海中レストラン萬坊」の活き造りを含んだいかコース2860円とちょっと高めになります。
ちょっと1食にそこまで出せないという人には、手軽に食べられるイカグルメをご紹介。
いかしゅうまいの元祖のお店として有名な「萬坊」では、イカ揚げしゅうまい2個300円が買えます。タイミングが良ければ、店頭で揚げたてが買えます。※頼めばその場で揚げてくれるかも。
そとはパリパリ、中はイカのモニュっとした食感で美味しいです。
いかしゅうまいは、商標をとっていないのか、色々なお店で売っています。何種類か買って食べ比べも面白そうです。
あと、萬坊ではイカスミサイダー216円も売っています。真っ黒いビジュアルで飲むのに少し勇気がいりますが、味は至ってふつーのサイダー。なんとかしてあら捜しをしようとすれば、ほんの少しだけイカ墨のコクと香りを感じるかなって程度です。
また、朝市の中では、調理済みのイカ入りちぎり天200円も売っていました。これは揚げたてじゃなくて常温でしたが、たまねぎなんかと一緒にイカが揚げられていて、やっぱり美味しかったです。
ほかにも、朝市の入り口でイカ串天200円をみかけたり、イカは揚げ物との相性が良いみたいです。
あと、行列ができる勢いで人気だったのが、いかプレスせんべい(大)600円です。呼子産のヤリイカ・スルメイカを使い、まっ平らになるまでプレスした煎餅です。これ、江ノ島でいつも大行列ができている江の島丸焼きたこせんべいのイカバージョンですね。プレスするショー的な要素と、顔の大きさほどもあるせんべいの迫力。インスタ映えもしそうで、今後も人気になりそうです。
最後にイカと言えば定番の干物や塩辛も人気ありました。
イカよりオススメな直割ウニ
名物のイカより個人的にオススメなのはその場で割って食べられるウニです。
おばちゃんが器用にウニを割り、手のひらをお皿代わりに何も付けずに食べるのですが、最初は海の塩辛さ、後から芳醇な甘みがやってきてめちゃくちゃおいしいです。
なお、私が行った5月は赤ウニのシーズン。その後、10月から4月まではクロウニ(ムラサキウニ)に切り替わるとのことだした。味は赤ウニのほうが濃厚で甘いそうですよ。
ウニはたいてい小300円・中400円・大500円とサイズ別の価格で買えます。
サザエもその場で食べられる
サザエはその場でかち割って食べるというわけにはいきませんが、サザエ1盛り1000円~1500円を購入して、小さな露店広場に設置されたBBQスペースで七輪セットをレンタルして、自分で焼いて食べることができます(土日祝のみの8:30~11:30営業、雨天休業)。
焼台のレンタル料金は1~4名一人400円、5~10名2000円、11名以上2500円となっています。
名物アラカブの味噌汁定食が食べられる「よしや食堂」
露店での食べ歩きグルメだけじゃものたりないという人は、朝からやっている大衆食堂の「吉屋食堂」(よしや食堂)がオススメ。
色々な定食メニューが揃っていますが、ここは、アラカブ(カサゴ)がまるまる一匹入ったアラカブの味噌汁定食980円が名物です。カサゴは白身で味はちょっと淡白ですが、時間をかけて煮て、丁寧にアクを取った白味噌の味噌汁はいーダシが出ていて、ほっとする味です。
定食にはほかにも干物や青物、たくあん、ひじき、冷奴の小鉢が付くので、量的にも満足できると思います。
あと、イカが食べたければ、活き造りではありませんが、イカそうめんのスタイルで食べられる、イカの刺身800円(メニューに値段がなかったので時価かも)もあります。
■店舗情報
・店名:よしや食堂
・住所: 佐賀県唐津市呼子町呼子3764-7
・アクセス:バス停呼子から徒歩3分
・営業時間:7:00~19:00
・定休日:不定休
・電話番号:0955-82-3228
・駐車場:呼子朝市駐車場利用無料25台
市場の海産物のラインナップ
干物
干物はやはりイカがメインですが、ほかにも色々な種類の干物が売られています。干物をその場で焼いて食べられるお店やレンタル七輪もあるので、味を確かめてから買うことも可能です。
朝釣り鮮魚
その日採れたばかりの魚が大胆に路上の台の上に並べられます。透き通ったイカや地元産の魚などを購入できるので、ゲストハウスなどのキッチンが使える宿に泊まっているなら購入して料理するのもありですね
ひじき
景勝地の七ツ釜でとれたひじきが野菜と一緒に売られていた。
市場の農作物のラインナップ
トウモロコシ
茹でられていました、おいしそう。
にんにく
なんかにんにくを売っているお店多かったです。スーパーよりも50円ぐらい安い店もあれば、一袋500円と高い店もありました。
漁港にはつきもののネコ
どっかのサイトにはネコが多いという記述を見たのですが、当日いたのは、干物屋の裏でのんびりしていたキジトラ一匹だけでした。
触っていたらお店の人が来て「飼ってるんですか?」って聞いたら、「勝手にいついてるのよー」って笑ってました。雰囲気からはお店の人もけっこう可愛がってくれているのでは、と思いました。
まとめ
呼子朝市はその場で食べられる、イカ、ウニ、サザエ、干物など玄界灘の海産物が豊富です。
おすすめは、そこそこ気候が温暖な時期に行って、ビール片手に、その場で食べられるものを食べ歩きしながら市場グルメの堪能です。
特にウニは赤ウニの時期が絶品です、ぜひ、その場で割って食べるという体験をしてみて下さい。
■情報
・名称:呼子朝市(よびこあさいち)
・住所:佐賀県唐津市大字呼子朝市通り
・アクセス:JR駅から車で約25分、昭和バス・バス停呼子から徒歩2分
・営業時間:7:30~12:00
・定休日:無休(元旦のみおやすみ)
・電話番号:0955-82-0678(呼子朝市組合)
・駐車場:無料駐車場25台
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