世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。12の遺産を巡る旅をプランニング 【2日目 3つの資産(天草の﨑津集落、原城跡、大浦天主堂)を巡る】

世界遺産登録がほぼ決定の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を巡る旅の2日目です。

熊本を出発して天草の﨑津集落を見学、その後長崎県に渡って、原城跡、大浦天主堂を見学します。
【目次】

目次

2日目 4天草の﨑津(さきつ)集落、1原城跡、12大浦天主堂を巡る

ルートマップ

2日目は朝から世界遺産巡りの旅スタートです。

ホテル法華クラブ熊本での朝食バイキングは、法華クラブグループ九州5店各県の郷土料理を始め、地元食材を活かした料理が並びます。

朝食バイキングイメージ。ホテル法華クラブ熊本【公式サイト】より引用

鶏がらや豚骨などでスープの出汁をとり、春雨の麺とゆで卵などを入れたのが「太平燕」。ほかにも熊本の名物が揃う

熊本名物「からし蓮根」、熊本の隠れた一品「天草揚げ」、熊本郷土料理「だご汁」、料理長の自信作「馬肉味噌」、熊本郷土料理「高菜の油炒め」など、和洋数十品が揃い、絶対満足できます。

朝6:30からのバイキングを食べて、出る準備をしたら、7:30には出発しましょう。

最初の資産「4天草の﨑津集落」までは約2時間30分のドライブ、10:00には到着です。

天草の﨑津(さきつ)集落

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

潜伏キリシタンの始まり期の資産である「4天草の﨑津(さきつ)集落」には、「初代崎津教会堂跡」や「潜伏キリシタンの指導者屋敷跡」、畳敷きの「崎津教会堂」(1934年築)などがあります。

「崎津教会堂」の見学には事前連絡(https://kyoukaigun.jp/reserve/list.php)が必要です。

小さな集落なので観光は1時間ほどで十分でしょう。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

じっくり見たとして11:00すぎには次の場所へと出発です。

「4天草の﨑津集落」のある天草市下島から「1原城跡」のある長崎県南島原市へは、早崎瀬戸(はやさきせと)という約4.4kmの海峡があります。

ここは、島原鉄道の島鉄フェリー(天草鬼池港→口之津港)で約30分かけて渡ることになります。

フェリーは1時間に1~2本あるので、時間を細かく合わせなくて済むのがありがたいです。

運賃は大人360円、車は車体の長さによって料金が異なります。

車は軽自動車でもヴィッツぐらいの安めの普通自動車でも基本3m以上4m未満のサイズになると思うので運賃は2030円です。

時刻表を見ると12:30(土日祝ダイヤでは11:45もしくは12:30)がちょうど良い感じです。

ここでは12:30に乗れたとして、13:00に口之津港着、そこから約15分走って、13:15に原城跡到着です。

お昼ご飯はどうしようか迷うところですが、二日目はあまり時間に余裕がないので、途中のコンビニでおにぎりやサンドイッチでも買って、フェリーの中で食べることにしましょう。

フェリーは2タイプありますが、海を見渡す展望席があったり、ソファーラウンジのような席もあるので、ゆったりランチできるはずです。

なお、フェリーの中には売店はなく、飲み物を販売する自販機があるだけです。

フェリーイメージ

原城跡

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

次の「1原城跡」は潜伏キリシタン初期の「島原・天草一揆」(1637年)の舞台です。ここに2万数千人の一揆勢が立て篭もり、ほぼ全員が殺されました。幕府は島原の乱鎮圧後、原城跡に残っていた石塁などの破却を行ったので基本的に何も残っていません。

ながさき旅ねっとの「原城跡」めぐりのモデルコースでは空堀、本丸大手門跡、枡形虎口、竪穴建物跡群、櫓台跡、本丸門跡(四郎家)などとありますが、案内看板があるぐらいなので、かつて江戸幕府を揺るがした大規模なキリシタン一揆を想像力で補って楽しむことにしましょう。

また、西有家町にある民家の石垣の中に埋もれていた天草四郎の碑(ながさき旅ねっとには墓とも)を原城に移した「天草四郎の碑」もあります。

もし詳しい解説を聞きながら見学したいなら南島原ひまわり観光協会(0957-65-6333)が実施している観光ガイド2000円/1名(複数人数で割引あり。20名なら1人につき150円など)をお願いしてもいいでしょう。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

ここの観光タイムは30分~1時間という感じです。

ここでは45分とって14:00出発にしましょう。

「1原城跡」から次の「12大浦天主堂」までは2時間弱のドライブです。

大浦天主堂

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

1864年築の大浦天主堂は、潜伏キリシタンの維持・拡大期の後期に建てられた、高い尖塔を持つゴシック様式です。日本の洋風建築輸入の初頭を飾る代表的なものとして国宝に指定されています。

天主堂内では「信徒発見のマリア像」や「ステンドグラス」が見られます。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産ガイドマップより引用

天主堂に向かって右側には、国重要文化財「旧羅典神学校」が建ちます。内部は様々なものを展示する「キリシタン資料室」になっています。

ほかに、「旧大司教館」「伝道学校」も建っています。

大浦天主堂の拝観料は大人1000円です。

ここには16時に到着し、閉館は18時なのでたっぷり時間をかけて見ることができます。

18時まで「12大浦天主堂」で過ごしたら、今日は長崎に宿泊です。

長崎の夜景を一望する宿やリゾートホテル、3000円台のビジネスホテルなど、いい宿が揃っているので選び放題です。

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そして、翌日は海路で五島列島への移動です。

フェリーに車を載せると車輌の長さ3m~4m未満で2万70円となり結構高額です。

また、島では世界遺産見学には車を利用する予定はないので、ここはレンタカーを長崎乗り捨てにするのが良いでしょう。

まとめ

いよいよ「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を巡る旅がスタートです。

初日から約250kmのドライブと観光になり、移動距離は多いですが、3つの資産を巡れるので、満足度は高いと思います。

中でも「原城跡」は天草の乱(島原一揆)の舞台。

歴史ファン、天草四郎ファンならたまらない場所のはずなので、楽しんで下さい。

※この記事は実際に旅をしたものではなく、行くならどのルートで何日かかるか・費用はどれだけかかるかを調べたプランになります。